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信じるよりもう一段上の「確信」をぶつけ続けた


八木仁平さん主催の自己理解プログラムを受けています。

その中で価値観を炙り出しているのですが「発揮」と言うキーワードが出てきました。

こちらは文章や欲求としては何度も出てきていたけど、価値観の熟語としては出てきていませんでした。

コーチにヒントをいただいた時に「これかも?」と思い、もう一度過去の自分を振り返っていくうちに確信へと変わりつつあります。

こんな流れから「発揮エピソード」を思い出したので記録しておきます。



誰にも話したことがなかった話


それそれは昔のこと、大学生の時にお付き合いしている方がおりました。
私から見た彼は大学生とは思えないほど人として完成されていました。
大学後半になると就職活動が始まり、彼に関しては就活も余裕だろうなと思っていました。


彼は、インフラを志望しており、自分の使命が「ここでなら叶えられる」「ここで叶えたい」と思ったとか。
でもあまりに難関で「入れないかも」と思いながら、本命を受け始めました。



当時は就職超氷河期だったこともあり書類審査の後に何回も面接を受ける必要がありました(今もそうなのかな?)
面接が進むにつれて、周りは有名大学出身者ばかり。
人格的にも優れていると思うような強者ばかりだったらしく不安を感じている様子でした。

私に不安な姿は見せなかったものの、就活の話をしていると言葉の端々から「自分では難しいかもしれない」の雰囲気を感じました。

私はなぜこの人がこんなに不安になるのか分からず、本人がそのような自己認識を持っていることを知って衝撃を受けました。
だって周りのレベル関係なく、素晴らしい人だから絶対受かると思っていたんです。

いつものように自信満々で構えているんだろうな、とすら思っていました。

自分の素晴らしさを自覚していないのかもしれない、と思いモヤモヤっとしました。


突然押せ押せスイッチが入った私


しばらくモヤモヤとした日々が続きました(私が)

数日後にスイッチが突然入り、本人の素晴らしさを自覚してもらうべく、本人に伝え始める日々が始まりました。

「なぜ周りが強者に見えるのか?」

「そもそも本命会社は頭だけ良い人を求めているのか?」

「あなたのハングリー精神は野生並みだ、そこらの若造とは違う」

「こんなバランス人間には後にも先にも二度と出会うことはない」

「必ず内定をもらう、私はわかっているから余計な心配はせずに集中した方が良い」

「内定は通り道だ、あなたはその会社を動かす男になる」


修造か…?

と思うほど暑苦しく色々なことを伝えました。

普段は干渉しない私が突然豹変したから驚いと思います…。

彼氏だからとか、好きだからとか、そういう目線で話をしていたのではなくて一人の人として心に訴えたかったんです。
彼の自己評価が実際の姿を下回っていることがもどかしかった。
しっかりと自分の強みを自覚して、自信を持って面接に挑んで欲しかった。

当時は私もまだ青かったので自分の気持ちの押し付けになっていた気もします。
でも本気で思っていることをぶつけたのは確かでした。


修造系彼女としてある意味アツアツな関係


私と同い年だった彼は大学院に行っていたため、彼が就活をしている時に、大卒の私は社会人でした。

私はというとダメダメ限界社会人ではあったものの、一応もう学生ではなかったし、職業柄中小や大手の経営者・役員と接することが多かったのでどんな人間が優秀なのか、どんな人間が登り詰めていくのかの平均値はなんとなく掴んでいました。

受ける会社の社風が彼にすごく合っていそうだなと感じていました。
そして大学生にして、その会社に相応しい人間性を持っていると感じていました。
だから私は、質実とも内定をもらえることを確信していました。

実際、会うたびにこのように修造系彼女として熱く伝え続けることで彼の「落ちるかも」という言葉は減っていったように思います。

そして。

彼は最終面接へと進み、、、



念願叶って内定をもらいました。

仲良くなった人事部長から後で聞いたそうですが、彼はドベ前ギリギリで受かったらしい。
すごいよね!今でも思い出すと嬉しい。


そんな10年くらい前のおはなし。


信じてるなんてレベルじゃなく確信を持つこと


ここでの自分的ポイントは「確信」を持っていたこと。

「希望」を持つより、「信じる」よりもう一段上。

「確信」を持っていたんです。
受かると分かっていたんです。
そしてその確信を本人に伝えたんです。

もちろん、無責任にそんなことを言ってもし内定がもらえなかった時に彼のプライドが傷つくかもしれないことは理解していました。
不確定なことを断言するのってリスキーだから。

でも確信していたので伝えました。
分かっていたから。

この確信をパワーにして本来の姿で堂々と挑んで欲しかったんです。

思い出して熱くなってしまいました。


きっと今だったらこの時のようにゴリ押しではなくもう少しマイルドに伝えられているはず、、、。


※もちろんですが私のおかげで受かったのではなくて頑張ったのは本人なので笑
本人の実力で内定をもらっています。
(でも…ちょっとは、ね)


ここまでの話ではなくても、私は子どもや友人や知り合いの魅力や強みを確信したら伝えるようにしています。

『目標を達成してほしい』と言うこだわりはあまりなく、あくまでも本人の「本当の姿(能力)」で力を「発揮」してほしいと言う価値観がベースにあると思われます。

発揮と言う言葉から思い出したお話でした。

ちなみに、30代になった今でも私は伝えています。

「素晴らしい人間だよ」

「あなたは日本を動かす男になるよ」

「社会に革命を起こす大物になるよ」

出先でも、食卓でも、玄関で子どもたちと見送る時も。
大学生の時と変わらず、彼の素晴らしさを確信し続けているから。


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