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芝生のその後
2ヶ月半前に庭の人工芝を本物の芝に植え替えた。その時の話はこれ↓
この夏は晴れの日と雨の日のバランスが良く、予想していたより早く芝は定着した。所々茶色いスポットがあっても、土と肥料を撒けばすぐに周りの健康な芝がそこを埋めてくれる。
人工芝から本物の芝に植え替えた頃にそれまで姿を確認した事なかったゴキブリを目にする事が数回あった。ほとんどは家の外だったが、一回夜中に夫がリビングを横切ろうとしていた奴を仕留めた事もあった。一瞬バルサンを焚こうかとも話したが、屋外用と屋内用のコンバットをそこら中に設置してゴキジェットスプレーを手の届くところに用意したら全く目にしなくなった。人工芝とその下に敷かれた黒いプラスチックシートの下に生息していたゴキブリ達が行き場を失ったのか、或いは買ってきた本芝の中に潜んでいたのか定かではないが、本物の芝に植え替えたタイミングに合わせて彼らを目にするようになった事は間違いない。本芝にしてからはゴキブリの天敵であるトンボやトカゲなどが今まで以上に庭に出入りするようになったので我が家の庭はゴキたちにとって生きづらい生態系と化したのかもしれない。
最近は1日2回、朝と夕にヤマドリの幼鳥が庭にやってくるようになった。最初は5羽で行動していたのが最近は3羽しか見かけなくなった。これを書いている最中もちょうど3羽仲良く我が家の庭で一服している。一羽だけが延々やかましく鳴いている横であとの2羽は静かに見守っている。姉2人がやんちゃな弟を見守っているといった感じだろうか。
ゴキブリや鳥の話に逸れてしまったが、本題に戻ろう。
本物の芝にして本当に良かった。人工芝はプラスチックなので直射日光が当たった時の熱量が半端なかった。その反射した光がリビングの室温も上げていた。本芝にして日中の庭とリビングの温度が下がった事は確かだ。
本物の芝は感覚にも優しい。自然な緑は疲れた目を癒し、裸足でその上を歩けば高級絨毯のようにふかふかだ。雨が降った後や芝刈りの後のあの青々とした香りを思いっきり吸い込めば脳が覚醒する。
隣の家に住む一家が我が家に遊びに来た時に
「庭に出て芝生の上を歩いてもいいですか?」
と父、母、6歳の息子の3人とも靴下を脱いで裸足でしばらく芝生の上をただ楽しそうに歩いていた。彼らは借家なので人工芝を本物に変えるという選択肢はないのだ。隣家の庭との間には膝丈の低い簡易なフェンスしかないので簡単に超えてこれる。
「いつでも芝の上を歩きたくなったらどうぞご自由にフェンスを超えて歩きに来てくださいね。」
正直、夫がしきりに本物の芝にしようと騒いでいた時には内心面倒だなぁと思っていたが、これは正解だった。