3泊3日グアダラハラ小旅行(最終日)
いよいよ我々のグアダラハラ滞在も終わりに近づいていた。エアビーのチェックアウト時間は12時。それぞれリュック1個ずつと荷物は極めて少なかったができればギリギリまで部屋に置かせてもらいたい。エアビーのホストにその旨伝えたメールを送信し、とりあえず荷物はまとめて部屋に置いたまま朝食に向かった。
この日は友人カップル、ルーベンとイルデと朝食を共にする約束をしていた。ルーベンとイルデはプエルト・ヴァジャルタでビリヤードを介して知り合ったメキシコ人カップル。ルーベンは元々グアダラハラで生まれ育ったと言うこともあり、しょっちゅう行ったり来たりしている。今回は偶然同じタイミングで我々もグアダラハラに行くことになったので、それなら向こうで食事でも一緒にということでこの日の朝食の約束をした次第。実は当初前日のディーナーを一緒にと誘われていたのだが、指定されたレストランがかなり遠い場所にあったため辞退させてもらい翌日の朝食をこちらから提案したのだ。ルーベン曰く「昨夜のレストランは味も大したことなく確かに不便な場所にあったから君たちは来なくてよかったよ。我々も娘がそこで歌っているということがなければ行かなかった。母が孫娘に会いたいとリクエストしたからさ。」ルーベンの娘には悪いが色々な意味で我々は辞退してよかった。。。
朝食に選んだレストランはトラケパケの街中を少し外れた場所にある静かなベッド&ブレックファースト。街を散策している最中ここを見つけて次回はここに滞在しようと決めた場所。受付の女性はとても感じ良く、滞在客以外も朝食利用が可能と言ってくれたので試してみることにしたのだ。
朝食は典型的なメキシコの朝ごはん。豆と卵とチラキレス(揚げたトルティーヤにチリソースを絡めたもの)。絶品と言いたいところだが、味は取り立ててどうということもなくまずまずだった。
朝食時の会話は靴屋と美術館について。靴というのは、前回の我々のグアダラハラ滞在時に私がスニーカーを購入した店の場所の確認。グアダラハラは商業が盛んな都市で衣料品はプエルト・ヴァジャルタより豊富で安価。イルデは靴を何足か購入する目的でグアダラハラに来ていた。彼女は私が前回買った靴を前から「それ、いいね。」と気に入っていてグアダラハラに来た際には同じものを探したいとずっと思っていたらしい。我々は熱心に靴屋の所在地の確認をした。
その後はその日の我々のスケジュールについてルーベンに問われたので、私はMUSAという美術館に行ってみたいと思っていると告げた。ルーベンの肩書きの一つはアート・ディーラーなので彼の意見を聞いてみたいとも思っていたのだ。ルーベンは即座にその選択を後押ししてくれた。MUSAはグアダラハラ大学が運営している美術館で設備も整っており行く価値ありと。
朝食を終え我々はまたプエルト・ヴァジャルタに戻ってからビリヤードをしようと約束して別れた。
帰りの飛行機は夕方の5時ごろの便だったので午後2時ごろまではまだ遊べる。我々は地下鉄に乗って美術館のあるダウンタウンに向かった。前回の教訓から我々はタクシーを避け美術館まで歩いた。この美術館は2日前に例のぼったくりタクシーの車窓からしっかり所在地を確認していた。
MUSAではちょうどフリーダ・カーロの展示を開催していた。彼女の作品ではなく、彼女の書いた手紙や彼女が入院していた際のカルテ(?)などの記録が展示されていた。
美術館は入場無料、2フロアに別れた建物は大きく3つの展示室に区切られていて限られた時間内にサクッと見て回るのにちょうど手頃な広さだった。展示を見終わった際に一服できるカフェも併設されており、我々も炭酸水を片手にしばし休憩。展示内容な3〜6ヶ月に1回入れ替えられるようで次回グアダラハラを訪れた際には別の展示も見に来てみたい。
美術館から地下鉄の駅に戻る道中の公園でフリーマーケットが開催されていた。古本を扱っている業者が多く嬉しくなった。グアダラハラはメキシコ有数の出版の街でもあり読書家が多いのだろう。道端に「交換希望」とサインを置いて本の交換を試みている人も見かけた。スペイン語で本を読めるようになったら是非私も交換に参加したいものだ。
再び地下鉄に乗ってトラケパケに戻り、エアビーで鍵を返して荷物を引き取った。エアピーのホストに送信していたつもりのメールは送信されておらず、我々はチェックアウトに2時間近く遅れている形になってしまっていたが、ちょうどタイミング良くその日から我々と入れ替わりに滞在する予定の若者が荷物だけでも先に置かせてもらえないかとチェックインには早すぎる時間に我々と同時に部屋の前に到着していた。中では女性がせっせと部屋の掃除をしており万事スムーズに事を収めてくれた。
あとはUberを呼んで空港に向かってプエルト・ヴァジャルタまで一っ飛び。実際に空の上にいる時間は30分強なので離陸したと思ったらあっという間に着陸した感じだ。
やはりホーム・スウィート・ホームで我が家はほっとする。
帰宅して数日後、旅の疲れが出たのか私は酷い下痢に襲われた。
今は回復してこのように旅の記録を記すことができた。