3泊3日グアダラハラ小旅行(1日目)
大幅に選択を誤った1泊目の宿を後にして、我々はグアダラハラの中心部Centroに向かった。とりあえずUberで最寄りの駅で落としてもらい、そこから都心部までは電車で一本。路線はまだまだ少ないがグアダラハラには新しくて清潔な地下鉄(一部地上)が走っている。全域走る路面バスと組み合わせれば安価でどこにでも行ける。
どこまで乗っても片道9.5ペソ。その都度切符を買うか日本でいうスイカやパスモのようなカードを購入してチャージを繰り返す仕組みになっている。とりあえずダウンタウンまでの二人分の片道切符を購入しようと適当な数のコインを掴んで券売機にコインを投入しはじめた。手元のコインを全て投入し終え、追加のコインを小銭入れから取り出そうとしている間に機械からレシートが出てきて更にコインを追加することができなくなった。どうやらコインの投入に時間制限が設けられていて、一定の時間内にコインを投入し終えないと切符ではなくこのレシートが発行され切符の購入は最初からやり直さなくてはならなくなるらしい。全てが「マニャーナ(明日)、マニャーナ」で済まされるお国柄にしてなぜこの機械だけこんなにせっかちなんだ?そのレシートには既に投入ずみの金額が印字されていて、返金はしてもらえるらしいという内容は読み取れた。しかし、ほとんどの駅は無人駅なので返金は有人窓口が設けられているターミナル駅まで行って手続きをしなければならない。やれやれ。。。
気を取り直して、確実に必要な数のコインを手に一気に機械に投入し、無事切符を二人分購入した。
今回の旅の目的の一つは知人から紹介された公証人との打ち合わせ。午前11時の約束まで少し時間があったので地下鉄駅近くのカフェで朝食を摂った後、目の前の通りで客待ちしていたタクシーに乗り込んだ。公証人のオフィスまではさほど距離もなく、通りを直進して2回左折するのみだったのだが、降りる段になって夫が "Cuanto Cuesta(いくら)?"と確認したところ200ペソを要求された。ぼったくりだが後の祭り。200ペソは日本円にして大体1,500円。ちなみに翌々日宿から空港までのUberは距離も時間も数倍かかって250ペソだった。この時も面倒がらずにタクシーではなくUberにすればよかった。公証人との打ち合わせを終えぶらぶら地下鉄駅まで歩いて戻っても時間にしてせいぜい30分だと発見し改めて二人して腹を立てた。都心部での用事をもう1件済ませて我々は宿に向かうことにした。
前夜の騒音の巣窟から脱出した我々の新たな宿はグアダラハラ南東部に位置するトラケパケの街に見つけたエアビー。 地下鉄の駅へもトラケパケの中心部へも徒歩圏内ということで選んだ。もちろん今まで宿泊したユーザーのレビューもしっかり確認するのを忘れなかった。
宿は与えられていた情報通り地下鉄のTlaquepaque Centro駅から徒歩5、6分の距離だった。このエアビーは若いアーティストの集団が共同で管理しているもので、古い建物を荒削りながらモダンにリフォームし、ポップでキッチュなテイストのインテリアでまとめられていた。剥き出しのコンクリートやレンガの壁には仲間のアーティストたちの作品が飾られていて、気に入れば購入することも可能らしい。
写真から受ける印象よりも実際の部屋はコージーで、我々は一目で気に入った。そして便利な立地でありながらとても静かであることに安堵した。
前夜満足に眠ることができなかった我々はまずはしばし昼寝。目覚めた時点でトラケパケの街に繰り出して飲み物や軽食を調達し、夜は部屋でゆっくり過ごし、早めに就寝とした。