エアビー用の物件探し
一年前に夫と日本で暮らす事を決めた時から、自分たちの住居以外にもう一軒民泊用に家を買おうと考えていた。
何かがあった時にすぐ駆けつけられるように自宅から近いロケーションが理想的だ。我が家は東京のはずれの自然環境が抜群に良いロケーションなので、それを売りにできる。最寄駅からは距離があるが、駅からの送迎も込みで宿泊先を提供する予定だ。
今のところこのエリアはまだまだエアビーの数が少ない。我が家から歩いて5、6分のところに一軒だけあるエアビーはリサイクルショップを営んでいる夫婦が店舗の2階部分を民泊客に貸し出している。海外からの観光客も来るが、都心から近くの山や川に遊びに来た日本人の利用も多く、8月は連日予約でいっぱいだったそうだ。
近所でオープンしたばかりのカフェ兼雑貨屋の店主とのおしゃべりの中で我々がエアビー用の物件を探していると話したら近所の不動産屋を紹介してくれた。一昨日その不動産屋に相談してみたところ、車で5分ほど走ったところに手頃な空き家があるというので翌日見せてもらうことになった。
不動産屋の話だとかなりのボロ屋で、前の持ち主が高齢のため引き払ったままの状態で片付けが必要だという説明だったのであまり期待していなかった。
物件の所在地は我々が住むエリアより川の上流で山に近い。車で5分走っただけなのに一段と緑も深くなり空気も違う。
前を走る不動産屋の車に続いて街道から直接物件の敷地内に入ると、左側には伸び放題の雑草に覆われた建物が見えた。最初はそちらかと思ったが我々の目当ての建物は右側に建っている家だった。古くはあるが、思っていたよりさっぱりした建物でホッとした。因みに、左側の草ボーボーの建物は現在相続を巡って揉めているそうだ。
街道から入ってすぐなのに道路側にはもう一軒家が建っているのでそちらに吸収されるのか、車の音は気にならない。川に面した庭には前の持ち主が造った露天風呂まである。残念ながら風呂に全く興味のない夫は、もしこの物件を購入した場合、風呂を潰してバーベキューエリアにするだろうが。一階にはダイニングキッチン、和室にトイレと風呂、2階には和室2部屋、洋室1部屋と広めの納戸。2階の和室からは見事なリバー&マウンテンビュー。50年前に建った家なので大幅なリフォームは必要だが骨組みはまだまだしっかりしてそうだ。
とりあえず、2人ともこの物件に対して良い印象を持った。とてもフレンドリーな佇まいなのだ。場所はわかったので異なる天候や時間帯に訪れてみて検討するよう不動産屋に勧められた。
図面を見ながらこの物件の可能性について話し合う日々がしばらく続きそうだ。
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