子どもの権利ってなんだろう?
8月23日(水) 11:00~12:30
子どもの権利についての研修(スタッフ向け研修)
参加者:7名(スタッフ6名、チューター1名)
石巻市子どもセンターらいつ職員、NPO法人子どもにやさしいまちづくり代表理事の吉川さんをお招きして、子どもの権利についての研修を行っていただきました。
子どもの権利ってなあに?
子どもの権利ってなんだろう?
聞いたことはあるけれど。
みんながもっている権利ってことだよね?
そんななんとなくのイメージをもって臨んだ1つ目のワーク。
この子どもは、何歳?どんな家族構成?どの地域に住んでいる?
この子はどんなことに困ってるだろう?何を言いたいんだろう?
一枚の写真から想像するその子の背景やエピソードについて
グループ内で話し合いました。
「7歳くらいで女の子。家族は3人かな。日本じゃなさそう。」
「勉強できなくて困っているかも。」
「十分に栄養が取れてないのかも。」
「おしゃれしたいけど、できないかもしれない。」
「周りの大人に、もっと遊んでって言いたそう。」
このワークの最後に吉川さんからひと言。
「今この子について考えていたけれど、挙げてくれた困ってそうなことや言いたそうなことって、みんなにとっても必要だよね?」
それが、子どもの権利です。
写真の子も私たちも私たちが関わっている子どもも。
みんなにとって必要なこと・大切なこと。
健やかに育つために欠かせない基本的なこと。
子どもの権利かるたで知ろう
2つ目のワークでは、かるたを通して、身近なことから子どもの権利に
触れていきました。
読み札と絵札を見ながら
「あ~わかる!これ!」
と、思わず声を挙げたくなるものから
「え・・・そうなの?」
と、驚く事実まで。それぞれ感じたことがありました。
かるたをきっかけに考えた権利について権利条約に照らし合わせて見直すことで、理解が深まっていきました。
あなたはどうでしたか?
最後に、自分が大人にされて嫌だったことを考えました。
(一人一人いろんな思いがぎゅっと詰まった瞬間だったと思うので、
ここからは、わたくし、あーやん。目線の報告で完結します。)
自分が子どもの時。
周りにはかかわってくれる大人がいました。
きっと多かれ少なかれみんないます。
自分の親。学校の先生。習い事の先生。近所の人。親戚。
その大人からされて嫌だったこと。
普段あまり目を向けないようにしている言葉だったと思います。
ここに向き合うことで私が気付いたのは、
「あ、自分にもこんな経験あったんだ。」
ってこと。
「この大人からされた嫌なことで周りを囲っていると、子どもの持っているはずの力って発揮できなくて『困』ってしまうんだよね。」
そういいながら、吉川さんは付箋を並べ替えていた。
私たちが書いた嫌だったことの付箋を周りにおいて、真ん中には『子どものもっている力』をかきだした付箋が『木』の形に置かれていた。
実は、最初のアイスブレイクでやった"ふせんペタペタリレー”で
出されたお題が『子どものもっている力』。
・想像力 ・笑顔 ・素直さ
・元気 ・遊ぶ ・学ぶ ・工夫する ・考える
・愛する ・好かれる ・頑張る などなど…
私たちが子どもの力だと思っていることを大人が囲ってしまって
困らせてないか。
私たちの大人のかかわりが、子どもを『困』らせる動きに働いていないか。
子どもがもっている力を打ち消さず、引き出していきたい。
エンパワメントに通ずる印象を受けた参加者も多かったのではないでしょうか。
この研修を通して、
子どもとどうかかわっていくか、どうやって子どもの力を引き出し、育て、発揮できるようにしていくか。
それぞれ考えたことを胸に、また今日から子どもとかかわっていきたい!
かかわり続ける大人でありたい!
そんな思いがあふれた研修会となりました。
講師の吉川さん。
参加者の皆さんとこの時間を共にできたことに感謝。
「子どもの権利ってなんだろう?」
常に問い続けていきたいですね。