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老化と読書
読んだ本の内容を他の人に詳しく紹介できますか?
私はできない。
私には今まで本を読み、感想などを他人に共有しようという考えが抜け落ちていたせいか、読み方が本当に雑だ。物語の山場で続きを知りたくて目が焦り、周辺の文字をふわっと脳にインプットしてポイントになる部分まで勝手に読み飛ばす事もある。
雑すぎる、そんな読み方をする人他にいるだろうか。
そのせいか集中すれば読むのは速いけど、読み終わったら内容をすぐ忘れてしまう。いや老化現象もあるのだろう。とにかく忘れてしまう。
友人と本の話題になっても、読んだのにいざ自分だけの感想を言いたいと思っても具体的な事を忘れてるため感想も思いつかず「あ~、この本良かったよね。」としか言えない自分が不甲斐ない。
仮想とはいえ書店員を名乗るのであれば、人に本をお勧めできないといけないじゃないか!と思い方法を考えた。
「読書ノート」を作って感想を書けばいいんじゃないかと思ったけど、それがなかなか続かず、書きかけのノートが本棚にも数冊挟まってる。
「読書ノート」を書くぞ!と気負うから書き出しの字が汚かったりしただけで嫌になってしまう。そして最後まで読んで、いざ書こう!と思ってもまた記憶が戻らず、あれ?何を書けばいいんだっけ?となり挫折…。
とにかく私にとって「読書ノート」はハードルが高すぎる。
そして読んでいる最中にも登場人物や関係性が分からなくなりページをさかのぼらないといけないので、付箋やその辺のメモ用紙にまず出て来た順に重要そうな登場人物を書いていく。そして人間関係や重要なワードをひと段落したらメモ。
感想は最終的に私が感じた事を一言だけにまとめてメモしよう。
このふんわり感想が徐々に具体的になっていくように老化と戦いながら
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本を読む皆さんはどのように本の内容を脳内に刻んでいるんだろう。本の紹介や自分だけの感想をすらすらと言える、そんな人に私はなりたい。
以上!