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すべてが必要な経験 〜プチ悟りへの道〜

わたしが自分の人生を振り返ってみて

そのときは嫌だと思ったことが

今から思えば良かったと思える経験がいくつもあります

そのうちの一つが

29年前に独立して

初めて出した写真のお店です

資金に余裕もなく

そのお店は2等立地でした

経営も初めてでしたし

写真の現像経験もありませんでしたので

フランチャイズに加盟して開業しました

開業前の研修で知り合った2人の方も

同時期にオープンしました

お2人はオープン後も順調に売り上げを伸ばし

早くから軌道に乗りました

わたしはというと

オープンから4カ月間赤字続きでした

同期の2人のことが羨ましくて仕方ありませんでした

もう予備資金もすべて使い果たしたわたしは

やるだけやって

来月だめだったらお店を閉店して

肉体労働でも何でもして

借金を返していこうと

覚悟を決めました

わたしはまだ写真を綺麗に仕上げる技術を持っていませんでしたので

自分にできることは何か必死で考えました

まずは1度来店されたお客様の顔とお名前を覚えて

受付でお客さまにお名前をお聞きすることがないよう努め

お客さまに笑顔で応対し気持ちよく利用してもらおうと心がけました

そしてお店とお店の周りを徹底的に掃除して

通り過ぎる人に挨拶をしました

さらにお店を知ってもらおうと

営業が終了してから

チラシを撒き続けました

その結果、その月は初めて利益を出すことができ

その後も順調に売り上げを伸ばすことができ

お店を継続することができました

そのときの経験はわたしに

研修では決して教えてくれない

大切なことを教えてくれました

あのときの経験がなければ

今の自分は存在しません

その後も人生で苦しいときには

今は根をしっかりとはるときであり

ここを乗り切れば

嵐や干ばつでも

倒れることがない木になることができる

と言い聞かせてきました

苦労というのも

わたしたちがしっかりした木になるために

必要な経験なんですね





最後までお読みくださりありがとうございます

みなさんに良いことが起こりますように・・・

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