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全曲好きなアルバム3枚

私は人から「何を考えているのかわからない」と言われる。
「ぼーっとしてる」とか「何も考えてなさそう」とか「不思議な人」とか。
はたまた、「ミステリアス」とか「変わっている」とか「謎」とかも。
正直なところ、常に何かを考えている。
考えすぎてぐるぐる、どっちつかずでゆれているだけであって何も考えていないわけでない。どちらかと言うと考えすぎ。
結局考えても答えが出ず、「えいや!」と行動に移して失敗して経験を積んで正解を知るタイプなので、結果何も考えていないのかもしれない。

言われるたびにいらっとしていたが、最近はそんな曖昧でぼやけた輪郭の自分が好きにもなりつつある。受け入れることができたからかもしれない。おかげさまで言語化スキルや語彙力、アウトプット能力を高めたくてこうしてnoteにも向き合えているのだから、ポジティブに転がっているので良いのである。(と言い聞かせている)

意欲があるうちに、書きたかった”無限にリピートしているCD”をまとめたい。
広くて浅いミーハー人間な私は、アルバム曲全部を満遍なく目を通すことは少ない。必ず偏ってしまう。しかもだいたいシングル曲でみんな知ってる曲。本当に深みがない。だから私はフェスが好きなのだと思う。浅い人間だとつくづく思う。

そんな私が「全曲大好き!!!!」と胸を張って言えるアルバムをまとめる。この音楽で私は出来上がっており、この3枚のアルバムがあれば健康的に生活ができる。


1.sakanaction / サカナクション

私に音楽の表現の幅を教えてくれたアルバム。世界が広がって、音楽が大好きになった。本当に全部好き。自分は歌詞より音の粒に感情を持ってかれるタイプだと知り、サウンドで感情を揺さぶられ、エモーショナルな気持ちになることを自覚した。
さらに抽象的で単純ではない歌詞にも共感できる凄み。
韻を踏んでいたり、言葉の音でも遊んでいたり、言語の豊かさも感じられる。
抒情詩的なのに誰にでも当てはまる瞬間を切り取った歌詞、素敵すぎない?

振り返った季節に立って
思い出せなくて嫌になって
流れ流れてた鳥だって
街で鳴いてたろ
鳴いてたろ

ミュージック/sakanaction


2.PORTAL / Galileo Galilei

私が彼らを知ったのは、大学時代に憧れていた友人が聴いていた”Mrs.Summer”。
LINEミュージックに7-8月頃の期間限定で設定しているのを私はちゃんと把握していた。
まさしく彼女がMrs.Summerであり、本当に可愛らしくて瑞々しい友達だった。
そんなおしゃれで憧れている友人が聴いているロックを聴かない選択はなく、聴いた瞬間瞬く間にGalileoGalileiの虜になった。
GalileoGalileiの特徴的な海外ロックのサウンドを愛してやまない。
音のバリエーションが豊富。なぜ何度も聴くかというと全ての音に耳を傾けたいからであって、メロディーの後ろで流れているオブリガードに想いを馳せ、ベースが奏でる技が光る音の粒をイメージする。1曲で何度も楽しめる飽きさせない音楽だと思う。
そして、さまざまな考察を呼ぶ文学的な歌詞も魅力的だ。ネットでさまざまな角度で歌詞の考察をしている人の記事を読むと、自分と他人は違って、でも一緒でひとりじゃないことを実感できるので良い。特にこのアルバムは通して物語になっているらしく、多様な解釈を生むムーブを作っちゃっているところもLOVE。

私は「Imaginary Friends」「老人と海」「くじらの骨」を特に大切にしているので、誰かとずっと対話していたい。

ちなみに再結成後(ありがとう…!)にリリースした「Bee and The Whales」も全曲好きです。

鯨の骨を探してあつめてみたけれど
めんどくさくなって君にぜんぶあげたんだ
できたよって君は元に戻してくれたけど
いじわるな風が鯨を吹き抜けた

くじらの骨/GalileoGalilei

3.光 /andymori

”星野源が好きならきっとandymoriも好きだよ”と言ってくれた友達、本当にナイス。その友達のおかげで心の支えのアーティストになったよ。
疾走感のあるサウンドと刹那的ではかなさのある表情が本当に大好き。辛いときとか鬱々としている時に聴くと、熱の渦にまきとられてさっぱりしている自分がいる。
去年の森道市場で小山田壮平を生で見れたときに感動したなあ。
観測時点ではもう解散していたので、andyomoriの幻に憧れが強い。

そんなandyomoriで一番最初に出会ったのは”クラブナイト”。
アルバム”光”は私がみたまぶしい光。

andymoriは全アルバムに思い出があるので選ぶのに苦労しました。


こうみると、私の好きなアーティストの書く歌詞って全部間接的で詩的で抽象的な表現なような気がする。
遠回りでも伝わる人には伝わるし、曖昧さを孕んだほうがやっぱり魅力的だよね。

やっぱり今の自分はお気に入りかもしれない。


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