【小説レビュー】ジヴェルニーの食卓
原田マハの小説の入りは「本日はお日柄もよく」。
言葉の一つ一つが丁寧で、人の心の言語化が素敵すぎる。
生い立ちや考えにもどっぷり尊敬し、たった一冊でファンになった。
高校生の時にもらった「ジヴェルニーの食卓」。
雨が空気にまとわりついて灰色の今日を彩ってくれた。
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印象派の画家の周りを生きた人物からの視点で語られる4人の画家の在り方、生活を垣間見た。
絵画を見るのが好きだけど、その裏にある環境とか生活とか想いとかを知るとこんなに深くなるんだ。
絵画がとても愛おしくなるし、時代を超えて私も感情を共有できるってほんとすごい。
そしてこの本、読む美術館。
作品がたくさん出てくるし、文字で起こされた描写で頭の中で作品ができる。
絵ってすごい。美術館行きたい。
原田マハさんの絵画の小説を読み回りたい。