緑あふれる北大へ体験入学してきた。
まとめ
広大なキャンパス内には、小川が流れていたり、イチョウ、ポプラ並木が爽やか。
博物館では、各学部の学びが見られる。
学食、生協に行くと、懐かしい気持ちになれる。
5月4日は、みどりの日
みどりの日は、元々4月29日に制定されていました。昭和時代の天皇誕生日は、GWの大型連休を構成していました。昭和天皇の崩御により、天皇誕生日がなくなり、国民生活に影響を及ぼすことを懸念していました。
4月29日の祝日を維持するため、1989年、「みどりの日」に名前を変えました。昭和天皇は生物学の研究者としても活動され、植物について深い知識がありました。国民の祝日に関する法律では、みどりの日は、「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ日」と定められています。
2007年、みどりの日が5月4日に移動しました。2006年まで、5月4日は、3日の憲法記念日、5日のこどもの日に挟まれた国民の休日でした。4月29日は、昭和の日に改められました。
みどりの日に、札幌市にある緑あふれる場所を紹介します。
札幌駅から近い北海道大学札幌キャンパス
北海道大学は、札幌市、函館市にキャンパスがあります。札幌キャンパスは札幌駅の北側にあります。札幌駅から歩いてキャンパスに入ることができます。
1876年、札幌農学校が創設され、戦前は帝国大学の一つとされました。1947年、北海道大学に名称が変更されました。 札幌農学校は日本初の近代大学で北海道開拓の人材育成に貢献しました。札幌農学校について、詳しいことは時計台に行った話で書きます。
2024年現在、12の学部、18の大学院、3つの付属研究所などがあります。今回は、北海道大学で学生時代に戻ってみました。ポプラ並木など自然豊かなキャンパスで小川も流れていました。都会のオアシスにもなっています。
広大なキャンパス
道内各地に牧場、研究林、農場をもちます。北海道大学は、ほとんどが農地を占めており、総面積は、東京23区より広い660㎢。本部のある札幌キャンパスも、周囲7km,1.8㎢(東京ディズニーランド+ディズニーシー各2個分)あります。北海道大学は、札幌駅の北西部にあり、南北は札幌駅〜南北線北24条駅地下鉄3駅分の区間、東西は札幌〜桑園間にわたって広がっています。あまりにも広いため、キャンパス内は徒歩より自転車で移動したほうが便利です。駐輪場がキャンパスの至る場所にありました。南北は地下鉄で移動したほうが便利です。
広大な札幌キャンパスを見て、オーストラリアに住んでいた頃に訪れたクイーンズ州立大学を思い出します。学生が多く集まり、学生のための飲食店、書店などが集まり、一つの街へ発展します。
北海道大学に入ってどうしてもやりたかったこと
1.北大総合博物館を訪れる
旧理学部本部の建物内に創られました。1階は北大の歴史、学術がテーマ。3階には各学部で研究していることについて骨格標本などの資料が展示されています。
北海道大学の歴史から、全学部で何を研究しているか、何を学ぶことができるか分かります。オープンキャンパス以外、各学部の実際に目にできる機会は珍しいです。大学に入りたいと考えている方は、北海道大学を志望してなくても、大学で学ぶことを知る良いきっかけになります。
北海道大学には、札幌農学校時代から収集、研究された標本、資料は400万種あります。しかし、公開されているのは、ほんの一部です。特に見どころはマンモスの剥製、農学部のサラブレッド、ホルスタインの全身骨格てす。サラブレッド、ホルスタインは骨だけでも巨大な生物であることを実感させられます。
理学部では、研究室にあったコレクションがずらりと並べられていました。卒論のときに、研究室に入る機会があります。卒業した大学の教授も共感できます。大量の資料だけではなく、一部、趣味もあります。仕事環境も整える理由は、社会人になると、よくわかります。
文系学部では、北海道と周辺の地域の文化について研究されていました。アイヌ民族だけではなく、ロシアなど北方民族の文化の研究も力を入れていました。言語の成り立ちも研究されている一部の教室は現在も授業、試験で利用されていますので、静かに見学することがマナーです。
法学部は裁判所を再現、医学部、歯学部の実習もあり、写真撮影禁止のカテーテルはリアルです。法廷は、裁判所が再現されていました。
2.ランチを学食で済ませる。
北海道大学内には、食堂が多くあります。学生時代を思い出される食堂が、中央食堂です。平日の11時半〜13時、学生、教授など学校関係者専用となるため、利用できません。13時以降、一般の方も利用できるようになります。カレーライス、ラーメンなど学生時代、見覚えのあるメニューが並んでいました。北大の学食でどうしても食べたかったものは、牛とろ丼です。
牛フレークは凍っているため、よく混ぜてご飯で温めて解凍してから食べます。冷凍の牛フレークが溶けると、ご飯と一体になり、牛脂の甘みなども感じられました。牛フレークは、下のリンクのように、Amazonなどインターネットで購入もできます。
3.生協でお土産を買う。
学生生活を支えるために生協はあります。大学時代、お世話になった方も多いと思います。お菓子、インスタントラーメン、お弁当など買った思い出があります。レポート、ノートなど講義で必要なものは、生協に行って買いました。扇風機も生協に行って買った思い出があります。
一般の方向けに、お土産を購入できます。梅酒などもキャンパス内で作っているお酒も販売されていました。北海道大学のロゴ入りの文房具、衣服、キーホルダー、クラーク博士をモチーフにした。余市のりんごゼリー売ってたから購入。農場でとれた農産物を使ったお土産も販売されていました。
学生向けにパソコンの販売、自転車修理のサービスもありました。生協に入ると、懐かしい気持ちになれます。
4.北大を創った偉人の像を眺める
食事を済ませ、お土産も買ったあと、北海道大学の広大なキャンパスを散策しました。北海道大学を創ったリーダーと卒業し、お札の顔になるほど活躍したOBの銅像がありました。
クラーク像
クラーク博士は札幌農学校の創設にあたって初代教頭(実質的な校長)に任命されました。「青年よ大志を抱け」という言葉を残したクラーク博士。就任期間はわずか9ヶ月でした。しかし、クラーク博士が札幌農学校に遺したものは多いです。札幌農学校の基礎を創っただけではなく、キリスト教の布教、西洋文化が伝わりました。1948年に現在の銅像が札幌キャンパス内にできました。札幌市の南にある羊ヶ丘展望台には1971年に全身像があります。
新渡戸稲造像
1984〜2004年の5000円札のモデルになりました。新渡戸稲造は、北海道大学2期生(札幌農学校時代)のOBです。北海道大学でキリスト教に出会い、国際武士道を出版し、「日本の道徳精神は武士から来ている」日本と日本人について、発信しました。1920年、国際連盟が設立され、事務次官のひとりとして選任されました。東京女子大学の初代校長を務め、女性の教育にも尽力していました。
5.並木のなかを歩く
ポプラ並木
理学部工学部の建物側にあります。ウッドチップが敷かれており、200mのうち、現在は80mが散策できます。1903年、林学科の学生により飢えられて、誕生しました。2004年、台風18号の強風により、半数以上が倒されました。現在は72本のポプラが高くそびえています。風に揺られてユラユラと動くポプラは、心地よい風が感じられました。
イチョウ並木
北13条門から東西380mにわたって広がる70本のイチョウは紅葉の名所。10月下旬〜11月上旬が見頃です。紅葉シーズンには、黄金のトンネルに変化します。
北海道大学は緑あふれる都会のオアシスのようなキャンパスでした。
今回は、北海道大学を散策しました。大学を散策すると、学生時代の記憶が蘇りました。
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