
天竜浜名湖鉄道の駅舎は魅力にあふれていた。
結論
天浜線の駅舎めぐりは1日してならず。
今回は、天竜浜名湖鉄道に乗り、特に印象に残ったことについて、お話します。それは、駅舎が不動産の役割を果たしていることです。
天竜浜名湖鉄道を利用しようと思ったきっかけ
「駅舎にラーメン店が同居している。」
この文面に出会い、ラーメンの味が気になりました。実際に行こうと思ったことが、今回話す不動産駅舎を巡ろうと決めたきっかけです。
天竜浜名湖鉄道
天竜浜名湖鉄道は、JR掛川〜JR新所原駅間の北側を回り、66.7km39駅で結ばれています。掛川市から森町、浜松市を通り、湖西市に入って県境の新所原駅に行きます。
途中、西鹿島駅で遠州鉄道と乗り換えができます。遠州鉄道で浜松市の中心部へと、つながっています。
列車から見える風景
天竜浜名湖鉄道は、掛川駅から新所原駅へ使う場合、茶畑、田畑、森林の風景が見え、浜名湖の北側と西側を通ります。
西鹿島駅では、遠州鉄道の車両が見られます。名古屋鉄道を思わせる赤、白に染められた電車が見えました。
気賀駅から浜名湖を眺めることができます。浜名湖の広大さと複雑に入り込んだ湖岸線も実感できます。
上下線、朝、晩は30分間に1本、昼、夜は1時間に1本程度走っています。
不動産としての駅舎活用
1989年、知名度アップと駅の活性化のために、駅舎の貸し出しを始めました。天竜浜名湖鉄道の社員も利用することがあります。
2024年9月時点で、39駅のうち、14駅が不動産としての役割も果たしていました。特に、天竜二俣駅より新所原駅方面では、駅舎を利用したお店で食事を楽しむことができます。
天竜二俣駅と気賀駅には、ラーメン店があります。遠江一宮駅にはお蕎麦屋さん、宮口駅には冷凍餃子専門店、都田駅には北欧風の喫茶店、金指駅にはイタリア料理店、西気賀駅には洋食屋さん、浜名湖佐久米駅には昔ながらの喫茶店、都筑駅にはパン屋さん、三ヶ日駅には、ハンバーガー屋さん、新所原駅には鰻屋さんがあります。が入っています。
天竜浜名湖鉄道の駅舎に入居しているお店は、飲食関係だけではありません。豊岡駅は磐田市商工会議所豊岡市所、敷地駅は豊岡敷地郵便局、二俣本町駅にはホテル、知波田駅には歯医者さんが入っています。
今回は、三ヶ日駅と新所原駅グルメを堪能しました。当初予定していた、天竜二俣駅または気賀駅駅舎内にあるラーメン店に行かなかった理由は、天竜二俣駅で販売されていた駅弁にひかれたからです。駅弁は土日祝限定の販売だったため、より貴重なチャンスだと思い、駅弁を選びました。
三ヶ日駅で三ヶ日みかんジュースを味わった。
天竜二俣駅から不動産として活用されている駅舎を眺めつつ1時間かけて三ヶ日駅へ向かいました。三ヶ日駅内にあるハンバーガー屋さんに12時頃訪れると、5組待ちと繁盛していました。テイクアウトでも、順番通りの対応になります。30分程度待ってから入店しました。

名物は、三ヶ日バーガーです。ある中学生の思い出が浜松市の名物に発展しつつあります。駅弁を食べた後のため、断念し、三ヶ日みかんジュースのみいただきました。みかんを丸ごと詰め込んだみたいでした。甘さと酸味のバランスを感じつつ、濃厚な味わいでした。

新所原駅でうなぎ弁当を買った。
「Qさま」という番組で、新所原駅のうなぎ弁当が紹介されていたため、訪れました。新所原駅のうなぎ弁当は、こだわりが詰まっていました。

浜名湖でとれた天然うなぎのみを一つ一つ手作業で捌き、焼いています。蒸さずに焼くため、鰻自身のもつ脂によって、揚げ焼きのような状態になります。タレの香りも感じられ、表面はカリカリしつつ、中はフワッと仕上がります。できたてが一番美味しいです。

1切れ、2切れ(半身)、1本、1本半の4種類ありました。予約も可能です。お土産には真空パックもあります。白焼、蒲焼、肝焼もあります。お弁当には、山椒がついていました。
浜名湖のうなぎについて、こちらの記事をお読みください。
5種類の一日フリーきっぷを活用するべし
駅舎めぐりには、1日フリーきっぷが便利です。西側だけ、東側だけを回りたい、遠州鉄道も利用したい、全線利用したいというさまざまなニーズに、5種類のフリーきっぷで答えています。駅に行かなくても、スマートフォンアプリから購入もできます。
西鹿島駅、天竜二俣駅、二俣本町駅は、東西共通で利用できます。新所原駅〜二俣本町駅間は、三ヶ日名物みかんきっぷ、西鹿島駅〜掛川駅間は、掛川名物茶畑きっぷと呼ばれています。天浜線1日フリーきっぷ、天浜線・遠州鉄道共通1日フリーきっぷ(みかんきっぷor茶畑きっぷ+遠州鉄道フリーきっぷを合体したきっぷ)が用意されています。
全駅のお店を制覇するという目標もできるほど、天竜浜名湖鉄道にひかれました。
10月14日鉄道の日に、天竜浜名湖鉄道最大の駅舎、天竜二俣駅を見学したことについて話します。
参考文献
鈴木弘毅,(2018),全国「駅ラーメン」探訪 - 地域に人を呼ぶ、ご当地の味 ,交通新聞社
いいなと思ったら応援しよう!
