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長野県→富山県の県境またぎ旅【第六話】「より高みを目指した」

まとめ

  • 黒部ダム→黒部平 無人で動き出すケーブルカー

  • 黒部平→大観峰 立山の紅葉に囲まれながら動くロープウェイ(展望台)

  • 大観峰→室堂 日本最後のトロリーバスを体験した。



前回、長野県から富山県へ突入し、黒部ダムに到着しました。関電トンネル、黒部ダムでは、先人の苦悩が見られました。

今回、黒部ダムを出て、立山黒部アルペンルートの最高地点、室堂を目指します。乗り物を3つ乗り継いで、目指しました。


黒部湖→黒部平 黒部ケーブルカー(1150円、5分)

黒部ダム駅からアーチを渡って黒部駅へ向かう。

関電トンネルから黒部ダムへ抜けると、周囲の山々に圧倒されます。次の乗りものに乗るため、黒部ダムのアーチを渡ります。黒部ダムのアーチ部分は492mもあります。関電トンネルを出てからアーチを渡りきって黒部湖駅まで、10分ほど歩きます。アーチの左側はエメラルドグリーンの巨大な黒部湖が広がっています。右側は、192m下にある黒部第四水力発電所に向かって大量の水が落ちます。ゴーという轟音とともに落ちる水に圧巻されます。位置エネルギーのすざましさを感じました。虹のアーチも見られます。

黒部ケーブルカーを使って標高1455mの黒部湖から標高1828mの黒部平へ登ります。800m、5分かけて登ります。100mあたり平均31m上がるきつい勾配です。

トンネル内を走るため、景色を眺めることはできません。地下を通る理由は雪が線路に積もらないためです。雪によって、錆びたり、凍結も防止します。

車両は1969年の開業時から55年間現役で動いています。トンネル内で動くため、車体が劣化しにくいです。車内には、お客さんしか乗っていません。車体を運ぶように遠隔操作しています。遊園地と同じシステムです。

黒部平→大観峰 立山ロープウェイ(1700円、7分)

黒部平駅から立山ロープウェイに乗り換えます。乗り場は地上にあり、外の風を感じられます。黒部ダムから植生、気候が変わりました。10月上旬には、葉が緑色から黄金色に変わっていました。上着を羽織らないとヒンヤリと感じられます。

立山ロープウェイでは、山肌をなでるように、7分間の空中散歩を楽しむことができます。支柱が一本もなく、ワイヤーだけで結ばれています。窓が大きく、景色が支柱で隠れないため、360度景色が広がります。動く展望台です。西側は大観峰の斜面、東側は立山連峰を望むことができます。

大観峰→室堂 立山トンネルトローリーバス(2200円、10分)

大観峰から最高地点の室堂へ、立山トンネルトロリーバスで向かいます。立山トンネルは立山連峰を突き抜けます。大観峰は2316mの標高。途中、標高3015mの立山雄山の山頂の真下を通ります。山頂を示す標識、アナウンスがあります。立山トンネルを抜けると、立山黒部アルペンルートの中でも最も標高の高い室堂へ到着します。

部品がなく、修理できないため、2024年11月30日が最後の運行になります。最初で最後のトロリーバスの乗車体験です。トロリーバスが動く仕組みについて、下の記事にまとめましたので、ぜひ、お読みください。

立山トンネルトロリーバスは、2025年から立山トンネル電気バスに変わる予定です。新型車両はトロリーバスのデザインを保ちつつ、関電トンネル電気バスのように架線を利用して充電しながら走るシステムを取り入れると思われます。公式発表が待ち遠しいです。

1台でもいいので関電トンネルトローリーバスのように保存されることを願います。しかし、保存するためのメンテナンスにもお金がかかるため、どうなるか分かりません。

室堂で下車して散策&休憩

室堂は、立山登山の拠点になります。ホテル、レストラン、喫茶店、フードコート、お土産屋さん、郵便局が完備されていました。地上に出ると、奥陽樹に覆われたタンボ平などスケールの大きな絶景が広がります。

詳しくは、下の記事をお読みください。


室堂で休憩を終え、いよいよ下山します。続きは次回、お話しします。

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たびてく@一人旅ガチ勢
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