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【2028年3月をもって大鰐線休止】弘南鉄道に乗ってみた



今回は弘南鉄道について話します。

津軽半島には、弘南鉄道と津軽鉄道というローカル鉄道があります。津軽鉄道は、以前紹介しましたので、こちらの記事をお読みください。

2024年夏、日本海側縦断旅では、大鰐温泉駅から弘南鉄道大鰐線を利用して弘前市街地へ入りました。翌日、津軽鉄道で金木まで行き、太宰治の聖地巡礼した後、弘南鉄道黒石線に乗りました。

弘南鉄道

弘南鉄道は、元々、国鉄大鰐線、黒石線でした。1985年、国鉄再建法により、第三セクターの路線に切り替わり、弘南鉄道が誕生しました。昭和初期、黒石〜金木間を鉄道で結ぶ構想もありました。しかし、戦争によって物資不足、財政難に陥り、実現しませんでした。

鉄道印を中心に、おみやげが揃っていました。地元の高校、企業とコラボして、オリジナルのおみやげ、観光列車も運行するなど、鉄道を守るため、観光客を呼ぶ工夫もされていました。

年季の入った駅舎

弘南鉄道の駅舎を見ると、年季の入った駅舎が並んでいました。特に無人駅は年季が感じられます。

車両に東急の歴史が詰まっていた

弘南鉄道7000系の車両は、東急から譲り受けたものです。7000系は、1980年代、東急東横線で活躍していました。名残として、当時の渋谷駅周辺の広告が見られました。今はなき東急百貨店渋谷本店、東横のれん街、ロゴが変わった渋谷109が書かれていました。

空調がないため、夏は窓を半開きにし、扇風機をつけて暑さ対策を行っていました。

まもなく2路線→1路線へ

2024年12月現在、弘南鉄道は大鰐線、黒石線の2路線が運行されています。それぞれ弘前市と大鰐町、黒石市を結んでいます。特に大鰐線は、奥羽本線が並走していたり、沿線住民の減少のためか、赤字が深刻です。2028年3月をもって運行休止が決定しています。

大鰐線(リンゴ園線)


弘前中央駅〜大鰐温泉駅を14駅結びます。弘前中央駅は弘前駅から徒歩15分ほどかかります。周辺には、弘前レンガ倉庫美術館があります。大鰐温泉駅でJR奥羽本線に接続します。

大鰐線は「リンゴ園線」という愛称がつけられています。リンゴマークの駅標が付けられていました。つり革はリンゴのデザインがされていました。

石川〜義塾高校前駅間の鉄橋で奥羽本線と交差します。大鰐温泉駅から乗ると、岩木山、リンゴ畑を眺めながら、中央弘前駅に向けて電車は走ります。

2028年3月をもって運行休止します。碇ヶ関〜大鰐温泉〜弘前駅間を走るバスが存在しています。休止後、バスへ切り替えることになりそうです。

黒石線

弘前駅〜黒石間を13駅結びます。弘前駅でJR奥羽本線に乗り換えできます。

黒石線は「田園線」という愛称がつけられています。おにぎりマークの駅標が付けられていました。黒石線は田園地帯を走ります。

夏は田んぼアート駅も登場します。田んぼアートは稲穂の色を活用して描かれています。展望台から見ると、絵が浮き上がります。クオリティの高さに圧巻されます。


弘南鉄道は年季の感じられる路線でした。大鰐線は2028年3月に休止されるため、休止前に行くことをオススメします。

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たびてく@一人旅ガチ勢
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