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有効なプロダクトバックログ(開発チームの優先順位リスト)を生むこと 『INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント』

現在エンジニアで、将来プロダクトマネジャーを目指しているため、バイブルであるこの本を読んでみました!簡単に前半部分を自分なりに覚えておきたいことをメモします。

読んだ感想としては、「こんなにも濃い本は初めて!」というくらいにまさにバイブルそのものだなと。これは一生見返す価値がありそう。これから仕事をしていく上で改めて「そういうことを言っていたのか!」と原点に帰る場所がこの本になりそう、と思うくらいにインパクトがありました。

一流企業の特徴とはなにか?

・プロダクトマネジャーの重要性を理解している
・プロダクトデザイナーの重要性を理解している
・エンジニアはイノベーションの源だと理解している
・開発チームへの権限委譲と説明責任(自律性)
・開発チーム間の依存を最小にする

企業のステージ

1. スタートアップ企業
 資金が尽きる前に、プロダクト・マーケット・フィット(PFM)を達成するレース。とにかく製品を見つけ出す能力が求められる。
2. 成長期企業
「プロジェクトの全体像が見えず、自分たちの仕事が大きな目標にどのように貢献しているかわからなくなる」という声や、「技術的負債」等を考慮しなければならない。
3. エンタープライズ(成熟期)企業
常に製品のイノベーションを図る。「何をすればいいのか、ビジョンがないこと、権限以上がされないこと、意思決定の遅さ」等を解消したい。

製品失敗の根本的原因

ウォーターフォール型の問題点を挙げている。

・アイデアから顧客の手に渡るまでの時間が長い
・エンジニアがただの傭兵(権限委譲されていない)
・「利益、コスト」ともに知りようがないのに、アイデアを優先してロードマップを作成している(何が知り得ないかを知れ)
・結果、顧客が想像以上に心を躍らせなかった状況を考えられていない
・鼻から成功すると思い込みすぎていること
・「豚に口紅」モデル(デザイン, エンジニアの導入が遅い)
・リスクが最後に来る点(顧客検証が遅い、結局ダメだったが一番無駄)
・製品の定義づけとデザインは、順を追ってではなく、協調させながら、持ちつ持たれつの関係で同時に実行すべき

4つのリスクは最後でなく、最初に取り組め

1. 価値のリスク(顧客が購入するかどうか)
2. ユーザビリティーのリスク(ユーザが使い方を分かるかどうか)
3. 実現可能性のリスク(エンジニアがスキル、時間で作れるかどうか)
4. 事業実現性のリスク(ビジネス上問題ないかどうか)

常に2つの活動 「製品発見と市場投入」

製品発見は、プロダクトマネジャーとデザイナーが、市場投入はエンジニアが日々取り組む。
製品発見の目安として、プロトタイプ実験は週に10-20。製品発見の目的は、良いアイデアと悪いアイデアをすぐに判別し、有効なプロダクトバックログ(開発チームの優先順位リスト)を生むこと

プロダクトマネジャーの責任(開発チームへの貢献)

可能性を評価し、何を作って顧客に届けるのかを判断し、プロダクトバックログに記述する。全ての製品は顧客に依存している、顧客が買うものが製品である。以下の4つの内容を開発チームに共有すること。各部門の人と協力するスキルが求められる。

1. 顧客に関する深い知識(定性的(本質的)、定量的(表面的)な学習)
2. データに関する深い知識(毎朝30分分析ツールで24h起きたこと)
3. 自分のビジネスについての深い知識(ビジネスで製品が果たす役割、ステークホルダーを知り、彼らの課された制約を知ること)
4. 市場と業界についての深い知識

プロダクトマネジャーに必要なスキル

・企業会計・財務入門(経営、KPI)

プロダクトマネジャー>>>プロダクトオーナー

プロダクトオーナーは、アジャイル開発チームでプロダクトバックログに責任を持つ人のことを言う。一部に過ぎない。

プロダクトデザイナー

プロダクトマネジャー・プロダクトデザイナーは真のパートナー。ここにテックリードもぴったりくっついて仕事をする。

・デザインはプロダクトマネジャーがやるべき仕事ではない
・デザインが機能を特徴づけるといってもよい
・全てのアイデアが生まれる場所に立ち会ってもらう
・なるべくデザイナーに機会を与える
・多様な策でイテレーションを迅速かつ頻繁に行ってもらう

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