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がん診断を乗り越え、年商4億8000万円のAIスタートアップを創り上げた物語

27歳のDavid Parkは、16歳で起業して以来、数々の失敗を重ねながらも諦めることなく挑戦を続けてきました。そんな彼はAIを活用したコンテンツ作成ツール「Jenny AI」を開発し、わずか2年で企業価値40億円を達成。しかし、その道のりは決して平坦ではありませんでした。両親の家で寝食を共にしながらの起業生活、がんとの闘病など、数々の困難を乗り越えて成功を収めた彼の感動的な起業ストーリーをご紹介します。

起業家を目指した少年時代

Davidは起業家の家庭で育ちました。家族は裕福ではありませんでしたが、彼は幼い頃から起業家になることを夢見ていました。「中学2年生の時から、創業者になって何かを作り上げることができたらすごくクールだと思っていました」とDavidは語っています。16歳で最初の会社を立ち上げた時は衣料品ブランドでしたが、見事に失敗。しかし、この経験が後の成功への布石となりました。

大学中退から転機へ

両親は息子により良い人生を送って欲しいという願いから、大学進学のために320万円を用意してくれました。医師や弁護士になることを期待されていましたが、大学生活は彼にとって居心地の悪いものでした。「フラタニティにも、専攻の仲間にも馴染めませんでした。いつも人に囲まれているのに、どこか孤独を感じていました」とDavidは当時を振り返っています。起業家精神を持つ彼は、環境に満足できず、大きな決断を下します - それは大学を中退し、スタートアップの夢を追いかけることでした。

パートナーとの出会いとJenny AIの誕生

大学を中退した後、運命的な出会いがありました。それが後にビジネスパートナーとなるHenryです。AIを愛するHenryと、ライティングを愛するDavidは、9〜10個のスタートアップを共同で立ち上げては失敗を重ねました。そんな中、GPT-2との出会いが転機となり、AIを活用したコンテンツ作成ツール「Jenny AI」の開発がスタートしました。彼らの目標はシンプルでした - AIの力を借りて、エージェンシーがより良いコンテンツを作成できるようにすることでした。

苦難の営業期間

初期の頃は、毎日8時間もの間コールドコールを続ける日々でした。「99%は断られ、電話を切られる毎日でした」とDavidは語っています。両親の家の寝室で朝から晩まで営業の電話をかけ続け、チポトレを買うのにも母親のカードを借りなければならないほど困窮していました。韓国人の母親たちが子供の成功を自慢し合う中、彼の母親は「息子はスタートアップをしています」としか言えない状況でした。しかし、両親は決して彼を敗北者のように扱うことはなく、常に食事を用意し、支援し続けてくれました。

突然の転機とJasonからの投資

2020年にGPT-3が登場し、AIビジネスへの関心が高まる中、徐々にユーザーを獲得し始めましたが、月商32万円の壁を超えることができませんでした。転機となったのは、ユーザーとの対話でした。「製品の良い点を聞くのではなく、嫌いな点を聞く。他社の製品の好きな点を聞く。ユーザーの現在のワークフローを理解する」という地道な取り組みが実を結びました。

その後、偶然にも小さなポッドキャストに出演する機会があり、それがJason Calacanisのスカウトの目に留まります。「信じられない奇跡でした。1,6000万円の投資を受けることができたんです」とDavidは語っています。資金を効率的に使うため、共同創業者とマレーシアに移住し、事業の成長に注力しました。

がん診断と決断の時

事業が順調に伸び始め、月商800万円から1280万円に到達し、年商1億6000万円に近づいていた矢先、Davidはがん診断を受けます。「夢と悪夢が同時に起きているような感覚でした」と彼は当時を振り返っています。手術前には興味深いエピソードがありました。母親が伝えようとしていた聖書の一節が、手術室の天井に書かれていたのです。これを彼は小さな奇跡として受け止めました。手術後、事業売却のオファーもありましたが、直感に従って継続を決意します。

成長戦略の確立

TikTokやInstagramなどのソーシャルメディアを活用し、クリエイターと協力してコンテンツを拡散する戦略を確立。「基本給とインセンティブを組み合わせた報酬体系でクリエイターと協働し、コンテンツを効率的にスケールさせていきました」とDavidは説明しています。特に100万円から4億8000万円への成長期では、成功した施策に集中的に資本を投下する戦略を採用しました。

インサイト

Davidの物語から学べる最も重要な教訓は、本物の成功には長期的なコミットメントが必要だということです。16歳から27歳まで、実に10年もの間失敗を重ねながらも諦めなかった彼の姿勢は、起業を目指す人々に大きな示唆を与えてくれます。「夢を1週間や1年で諦めてはいけません。何年もかけて全てを犠牲にする覚悟が必要です。それでも失敗するかもしれませんが、それでも挑戦するということは、本当にその製品を作ることに情熱を持っているということです」と彼は語っています。

また、製品開発においては、自分の思い込みではなく、ユーザーの声に真摯に耳を傾けることの重要性も教えてくれます。現在、Jenny AIは年商4億8000万円を超え、企業価値は16億円から48億円にまで成長しました。この成功は、逆境にも負けない強い意志と、常にユーザーファーストの姿勢を貫いた結果だと言えるでしょう。

もっと詳しく知りたいという方は、ぜひソースの動画もチェックしてみてください!

https://www.youtube.com/watch?v=Gv2fzC96Z40

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