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水を使ったプロトタイプ制作〜マンガの世界を再現してみた〜

はじめに


今年度から入社した社員の「社会人として初のプロトタイプ」についてまとめた記事です。(お手柔らかに

今回のコンテンツは「水使ったコンテンツしたいね」「じゃあテストも兼ねて漫画のアレやってみない?」のテンション感から作り出しました(汗)。
タイトルは「目覚式」(mezameshiki) にしました。
(エンジニア版の水◯式ということで、漫画では能力系のはじまりの儀式的な登場だったところと、UnityのC#のイメージ、そして大好きなエンディングテーマソングを文字って「Awake method(目覚式)」と命名。)

目覚式のコンセプト
あなたに秘めたエンジニアの素質を調べられる儀式!(漫画の世界を再現してみた)」

遊び方は簡単です↓
水がたっぷり入り、葉っぱを一枚浮かべたワイングラスがあります。
そこに手を近づけ、気を送るよう集中すると「自身に秘められた力や資質」に応じたさまざまな変化を体験できるというものです。


今回挑戦した内容

プロトタイプの内容をざっくり解説。
手をかざして起こる変化は6つあります

  1. Java系…水の量が増える 

  2. Ruby系…水の色が変わる

  3. Swift系…葉が動く

  4. Perl系…水に不純物が出現

  5. PHP系…水の味が変わる

  6. Objective-C系…そのほかの変化

 
順に解説。

1.Java系 水の量が増える

今回のメインコンテンツとも言える水がワイングラスから溢れる系です。
小型給水ポンプでArduinoを使って制御しました。
吸い上げ力の問題があったので、マルチコントローラに直接電源タップを差し込むことで解決しています(笑)


2.Swift系 葉が動く

葉っぱが動く系です。
界隈で流行り(?)のバイオメタルを使っています。
バイオメタルの挙動テストは前々から試していて、今回のために毎回ほぼ同じようにくねっとした弧を描いてうまく曲がるように工夫しました。
こちらもArduino制御です。防水補強はしているものの水中で熱を加える点や細い針金から電気を送りたい点から5V採用がベターで、制御周りの工夫にも時間がかかりました(汗


3.Ruby系 水の色が変わる

ワイングラスの水の色が変わる系です。
UVライトとそれによって反応する特殊なインクの塗装により実現しました。

4.Perl系 水に不純物が出現

水がワイングラスから減ることでパールのような不純物が現れる系です。
Java系同様の小型給水ポンプで逆流する水を吸って制御しました。
(結構シビアな構造だったのでアップデートする機会があったら別の仕組みでしたいと思ってます...

5.PHP系 水の味が変わる

そもそもこういった展示系で飲食を伴う体験は基本NGなので、香りを噴射することで似た体験を考えておりましたが今回は体験できない系統となってしまいました。(結果某漫画と数を合わせるためのコンセプトのみの系統に…)


6.Objective-C系 そのほかの変化(本イベントでは原作にある葉が腐る変化)

葉っぱの色が変わり腐って見える系です。
原理はRuby系と同じなので割愛。設置時に位置や青いUVライトの色でタネがバレバレにならないように白いLEDも同時点灯するなど細かい工夫をした系統です。

(補足メモ)
手をかざして行う仕組みはLeepMotionによるセンシングと、AI画像認識による対象人物の特徴分析を実装していましたが当日の安定性や複数系統を選んでご体験いただく方が適正という判断もあり展示では使用しませんでした。

こんな感じです!

さいごに

コンテンツ導入やコラボなどご興味あればぜひお問い合わせください!!


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