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海が見たくなって

本日予定していたボランティア活動が、急遽中止の運びになった。
中止を知らせる旨のメールを貰ったのは、木曜日の夕方頃。

予想外のカタチでぽっかりとスケジュールに空きが出来たので、思いつきで内房線に飛び乗り、館山某所で海を見てきた。

昔から、海を見るのは好きだ。特にシーズンオフ…海水浴場として開放されている砂浜から海水浴客が途絶えた、ひと気の無い浜辺を当てどなくフラフラ歩くのが好きだ。この辺は生まれ故郷の北海道函館市に住んでいた折、身近に海があったのも影響しているのだろう。
だが、現在住んでいる千葉県北西部某所から一番近い海は【三番瀬】と呼ばれる広大な干潟の一部である為、波に砂泥が混じり茶色く濁っているのが、ささやかながら唯一の不満なのである。
海と言えば、矢張り青い空と合わせ鏡のようになった紺碧のそれを見たい。…不自由な足を引き摺って内房線に乗り、房総まで出たのは偏にそんなワガママが理由である。

無計画なイクスカーションだったから、房総のどの辺りの海を見に行くかすら事前に決めていなかった。電車の中でスマホ片手にポチポチ検索し、相対的に駅から一番海が近い場所を探し当てて、その駅で降りる事にした。

その、降りた駅から距離にして10分程歩いた先に、夏は海水浴場として賑わう小さな砂浜がある。その、黒い砂に覆われた砂浜に松葉杖に縋りながら降り立ち、激しい浜風になぶられるのも構わず写真を撮りまくった。空には鈍色の雲が厚く立ち込め、紺碧の海とはお世辞にも言い難い色合いだったが、それでも砂泥に茶色く染まっていない海を、足元を掬う波を避けながら眺めるのは楽しかった。
写真には収められなかったが、我が在所では見掛けない海鳥の姿も多く見掛ける事が出来た。

ビーチコーミングも試みたが、シーグラス等の胸躍る漂着物は残念ながら見つからなかった。以下2枚の写真は、今回のビーチコーミングの唯一の収穫物である。

今回は全くの行き当たりばったりだったのと、支度が十分じゃ無かった事もあり、結局滞在時間より移動時間の方が遥かに長いイクスカーションとなってしまったが、それなりに満足度の高いひと時を過ごせたので悔いは無い。
次回があるならば綿密に計画を立て、しっかり準備をして臨みたい。菜の花が咲く時期にでも再度出かけようか…。

途中下車した君津駅のロータリーで
食べたチャーシュー麺

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