2023ジャパンダートダービー(JpnⅠ)

現行の南関東三冠レースの最終レース、ジャパンダートダービー(JDD)。
しかし、この形での施行は今年が最後。
来年から3歳ダート路線の体系がガラリと変わり、現在のJDDにあたる一戦が「ジャパンダートクラシック」という名前で10月上旬に変更されます。
恐らく大井ダート1800mでの施行は変わらないと思いますが、現在の南関東三冠はアメリカの三冠レースを模したものだったのが、来年から現在の芝のクラシック三冠と同じパターンにするようです。

そんな南三冠の最終戦として最後の一戦に、二冠馬ミックファイアが参戦。
この取捨選択がカギになるのは間違いないところですが、中央勢も素質馬が参戦しており、ハイレベルな一戦になると予想されます。
早速ですが、今年のJDDの予想に入ります。

◎⑥ミックファイア

二冠馬ミックファイアに中央勢が何頭交わすかという一戦。
現在前売り1人気になっていますが、近年のJDDは1人気が頃っと負けてチョイ荒れの傾向。
過去10年で1人気は[3‐2‐2‐3]ですが、3頭馬券外に敗れています。
その3頭を見ると

【JDD1人気馬券外の3頭】
2017 サンライズノヴァ 6着 前走ユニコーンS1着
2020 カフェファラオ 7着 前走ユニコーンS1着
2021 スマッシャー 4着 前走ユニコーンS1着

いずれも前走ユニコーンS1着馬だったとわかります。
前走ユニコーンS1着だった1人気は[1‐0‐1‐3]で、勝ったのは2018年のルヴァンスレーヴのみですが、同馬は同年秋のGⅠチャンピオンズCも制しており、実力が抜けていたということで、2016年ユニコーンSを勝って臨んだゴールドドリームでさえ1人気で3着どまりだったことから、府中の1ターンマイルと大井のコース一周2000mでの求められる適性の違いでの凡走と見ることができます。
因みに、前走ユニコーンS以外の1人気は[2‐2‐1‐0]とオール馬券内、この傾向を踏まえれば今年1人気が予想されるミックファイアが馬券外に崩れる可能性は低いと見ます。

そのミックファイアが制した羽田盃と東京ダービー、2着に負かしたヒーローコールは全日本2歳優駿で4着、中央のOP特別伏竜Sに挑戦して3着。
ヒーローコールが4着だった全日本2歳優駿の覇者がUAEダービーを制したデルマソトカゲ、3着馬がGⅢユニコーンSを制したぺリエール、3着だった伏竜Sの覇者が今回当レースに参戦するミトノオーで兵庫CSの覇者。
以上を踏まえてヒーローコールを物差しにすれば、ミックファイアが中央相手に互角以上の走りを見せる可能性は十分。
また、現行の南関東三冠レース体系になった2002年以降、二冠馬が過去に4頭輩出しましたが、不参戦のシーチャリオットを除く3頭のJDD成績は

【南関東二冠馬のJDD成績】
2003 ナイキディアライト 3着
2005 シーチャリオット 不参戦
2011 クラーベセクレタ 失格(3位入線)
2014 ハッピースプリント 2着
2023 ミックファイア ? 

クラーベセクレタを実質3着とすれば[0‐1‐2‐0]とすべて馬券内に好走しており、ミックファイアが馬券内に入る公算は大。
そんなわけで、本命はミックファイアだが、前述の二冠馬3頭がいずれも中央相手に勝ち切れていないのも事実で、頭固定の本命でなく、あくまでも軸としての本命と見るのが妥当。
そんなわけで、相手というより逆転候補として▲も取り上げておきます。

▲⑦ミトノオー

ミトノオー前走兵庫CS1着馬ですが、2着以下を1秒差(6馬身)千切る圧勝、これだけでも軽視は禁物と見ます。
近10年で兵庫CSの勝ち馬は[1‐2‐2‐3]ですが、2着以下を5馬身以上離して勝ち、一戦を挟まず直行した馬は[1‐2‐1‐0]とオール馬券内で、コース一周の中距離重賞での圧勝経験は大舞台でも活きると見ます。
2走前の伏竜Sも制していますが、その時の3着馬が南関東二冠でいずれも2着だったヒーローコールだったことを踏まえると、ミックファイアと互角以上の実力と見るのが妥当。
全成績[4‐0‐0‐1]で唯一の着外が1ターンコースの府中1400mオキザリス賞(11着)、コーナー一周コースに限れば[4‐0‐0‐0]であることから、大井2000mもマッチするはずで、あとは初のナイターに対応できれば互角以上と見ます。

▲⑤ユティタム

ユティタム全成績[3‐1‐0‐0]とオール連対で、唯一の敗戦が札幌でのデビュー戦ですが、3着以下は6馬身千切っており、しかもその当時の勝ち馬がユニコーンSを制することになるぺリエールという点を踏まえれば、相手が悪かった一戦。
実際に2戦目以降は8馬身、5馬身、2馬身半と圧勝ですから、能力の高さは十分と見ます。
前走が府中1ターンマイルの青竜Sですが、それを除けばコース一周コースであり、大井コース一周が不適応であるはずもなく、ここは3連勝の鞍上川田ですから番手からの抜け出しに期待したい一頭。
あとは初の重賞がいきなりJpnⅠでペースに迷わなければ。

印は以下の通り。
◎⑥ミックファイア
▲⑤ユティタム
▲⑦ミトノオー
△③テーオーリカード
△④オーロイプラータ
△⑪キリンジ

△3頭はあくまでも三連系の押さえという程度で、人気上位3頭とは力が違うとみるのが妥当。
馬券は三強中心で考えてみたいと思います。




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