2022毎日王冠(GⅡ)

かつてはオグリキャップとイナリワンの一騎打ちや、サイレンスズカとエルコンドルパサー、グラスワンダーとの三つ巴など幾重の語り草を生み出してきた、GⅠに匹敵するGⅡ。
秋開幕緒戦で落ち着いた頭数が多いが、GⅠ級がガチンコ激突することが少なくない一戦。
秋天やJCへの王道路線、或いはマイルCSへのステップとあらゆる路線の馬が集うのも、注目される所以だろう。

今年も10頭立てと少頭数ながら、GⅠ馬が4頭と濃いメンバー構成。
有力馬は目標が先なので余裕残しでの仕上げで臨んでくることが少なくないが、近5年を見ると1人気が(4-0-0-1)で、目下4連勝中。
3人気以内まで広げると(5‐3‐1‐6)で➊着はすべて3人気内、5人気内(5‐5‐4‐11)とほとんど人気サイド決着。
広くて直線が長い府中芝1800mは実力通りで決着することが多く、少頭数が多い当レースでは尚更の傾向になる。
それを踏まえて、毎日王冠の予想。

◎③サリオス


本命は一昨年の覇者、サリオス
前走の安田記念➌着は復活の兆しに取れる内容。
近5年で前走GⅠ組は(4-4-3-13)で、レース別に分析すると

安田記念(2-3-2-4)
東京優駿(2-1-0-3)
宝塚記念(0-0-1-2)
NHKマイルC(0-0-0-2)
優駿牝馬(0-0-0-1)
海外(0-0-0-1)

安田記念と東京優駿、いずれも府中開催のハイレベルなGⅠからの臨戦馬が強いのが分かる。
今年は3歳が不在なので、前走安田記念組に限定すれば、➌着以内だった馬は(2-3-1-0)で、同じ府中が舞台で近い距離のGⅠで好走した馬が休み明け緒戦でも実力を発揮する図式。
実績の割に56㎏で臨めるのは有利で、(3-1-1-1)と得意としている府中の舞台で朝日杯以来の戴冠も十分あるとみる。

レイパパレはヴィクトリアマイル⓬着大敗からの臨戦だが、スタートで躓くアクシデントが響いたもので度外視できる。
そもそも馬体が小さい馬で、使い詰め3戦目で長距離輸送というのも堪えた。
関東圏の競馬は(0-0-0-2)と結果が出ていないので、今回も長距離輸送が鍵だが、休み明けでフレッシュな状態で臨むのはプラスだろう。
ホープフルSを最後に勝利から遠ざかっているダノンザキッドは、秋GⅠ参戦のために賞金加算は必須で、勝負度合いは高いが、ダノンの主戦である川田から戸崎へのスイッチがどう出るか。
同じ府中芝1800mということで人気になることがあるエプソムC組だが、勝ち馬ノースブリッジは道悪を先行してうまく立ち回れた部分が大きく、開幕週の良好な馬場なら➍着ながら上がり最速だったジャスティンカフェに向く。
大阪杯の覇者で昨年➌着馬ポタジェは、目標が先のためか中間の調整がスローで、直近のGⅠ馬のため58㎏は不利に働きそうで、今回勝ち切るのは厳しいか。

◎③サリオス
△④ダノンザキッド
△⑤レイパパレ
△⑨ジャスティンカフェ

馬券は◎の単複と△への馬連(orワイド)。

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