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2022東京優駿(GⅠ)

府中芝2400mで行われる牡馬クラシック第2戦。
昨年はエフフォーリア、一昨年はコントレイル、3年前はサートゥルナーリアという単勝1倍台の絶対的主役が存在していたが、今年はうって変わって混戦模様。
但し、
「主役不在=低レベル」
なのでなく、様々な路線から高パフォーマンスを見せた馬が皐月賞に集い、その皐月賞も接戦だったことでまだ勝負付けが済んでいないという意味で混戦。
実際に、18頭の出走枠を巡っての抽選対象が重賞ウィナーのジャスティンロックとコマンドラインと、ボーダーラインが高かった。

近10年の傾向として、「ダービー最強のトライアルは皐月賞」の通り、馬券になった30頭中20頭が前走皐月賞組で(7-8-5-66)で、まずこの組を中心に考察するのが近道。
その着順別成績は
1着  (2-3-1-4)
2着  (1-2-1-6)
3着  (1-2-1-5)
4着  (1-0-0-6)
5着  (1-0-0-7)
6~9着 (1-1-2-17)
10着以下(0-0-0-21)

皐月賞とはいえ二桁着順からの巻き返しは厳しく、掲示板外から巻き返した4頭は
2015 サトノクラウン 1人気6着→3着
2017 スワーヴリチャード 2人気6着→2着
2018 ワグネリアン 1人気7着→1着
2020 ヴェルトライゼンデ 4人気8着→3着
皐月賞で上位人気だった馬で、皐月賞で6人気以下かつ6着以下だった馬は通用していない。
今年は皐月賞組が12頭出てくるが、
マテンロウレオ 14人気12着
オニャンコポン 8人気6着
ビーアストニッシド 13人気11着
ジャスティンパレス 9人気9着
ジャスティンロック 10人気7着
デシエルト 7人気16着
の6頭は完全にオミットできる。

一方、皐月賞以外の別路線組は(3-2-5-78)だが、その内訳は
青葉賞(0-1-3-19)
京都新聞杯(2-1-1-19)
毎日杯(1-0-0-5)
その他重賞(0-0-0-25)
プリンシパルS(0-0-1-8)
上記以外(0-0-0-2)

ダービーTRのプリンシパルS組で馬券になったのは2018年コズミックフォースのみだが、同馬はそこで1人気で1着だった。
また、皐月賞以外の重賞組で3人気以下だった馬は(0-0-3-50)、同3着以下だった馬も(0-0-1-28)と苦戦傾向。
今年の出走馬で別路線組は6頭だが、
アスクワイルドモア 京都新聞杯8人気1着
セイウンハーデス プリンシパル6人気1着
ピースオブエイト 毎日杯4人気1着
プラダリア 青葉賞4人気1着
マテンロウオリオン NHKマイル3人気2着
ロードレゼル 青葉賞2人気2着

と、別路線組で逆転を期待できる馬は皆無で、皐月賞組の争いと見るのが今回のダービー。
今年の皐月賞はラスト2Fが11.4-11.5と速力が要求されるレースで、それに近いのが2016年と2019年。
前者は皐月賞1~5着の5頭がダービーでも上位独占、後者は皐月賞1~3着馬が2~4着に入っている。
ならば今年のダービーは皐月賞上位組を中心に据えるのが近道、当然その中から◎を据える。

◎⑱イクイノックス

本命はイクイノックス、皐月賞2着から逆転を狙う。
ここまでキャリア3戦で新馬―東スポ杯を連勝、前走の皐月賞はぶっつけ本番だった。
それでいて勝ったジオグリフとは半馬身差で、ポテンシャルの高さを改めて証明。
臨戦過程から目標は当然今回、皐月賞後はこの馬が1人気という想定だったが、蓋を開けてみれば現在3人気。
大外18番枠に入ったことが影響しているが、寧ろ妙味を生み出している。
先週のオークスも大外枠に入ったスターズオンアースが勝ったように、並の馬でなければ大外枠を克服できる。
鞍上はそのオークスで今年重賞初勝利を挙げたルメール、府中のGⅠシーズンにめっぽう強いこの騎手にようやくエンジンがかかってきた。

馬券は◎イクイノックスの単複勝負だが、今回は◎からワイドを少額ずつ購入する。
まず、皐月賞馬ジオグリフ
近10年で皐月賞馬のダービー成績は(2-3-1-4)で、馬券外に敗れた4頭も
2012 ゴールドシップ5着
2013 ロゴタイプ5着
2017 アルアイン5着
2019 サートゥルナーリア4着
とキッチリ掲示板を確保しており、余程のことがない限り崩れない。
※皐月賞馬が掲示板を外したのは極悪の不良馬場だった2009年(アンライバルド1人気12着)が最後。
皐月賞を制したように総合力では同馬が一番で、二冠も十分あり得る。
鞍上はダービー3勝の福永、ここ2年連続でダービーを勝っており、勢いは侮れない。

二歳王者ドウデュースは皐月賞3着だったが、道中後方2番手だったように明らかに後ろ過ぎた。
それでいてメンバー最速の上がり3F33.8を繰り出して3着まで追い上げた。
中団で構えて末脚を温存する競馬に徹すれば、2400mもこなせるだろう。
鞍上はダービー5勝の武豊、ダービーの勝ち方を最も知る騎手である。

穴なら内に入ったアスクビクターモア
皐月賞ではハナを切る形で5着に入ったが、この枠で先行できれば面白い。鞍上の田辺は差し競馬では信頼度が落ちるが、先行競馬なら侮れない。
昨年の皐月賞でもタイトルホルダーを2着に残している。

印から漏れることになったダノンベルーガだが、皐月賞では最内枠が災いして不完全燃焼の4着。
今回外寄りの枠に入ったことで条件が好転しそうに見えるが、逆にこれが災いする可能性がある。
現時点で1人気だが、先週のサークルオブライフに近い形で、押し出された人気とみる。

結論
◎⑱イクイノックス
△⑬ドウデュース
△⑮ジオグリフ
★③アスクビクターモア



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