2022優駿牝馬=オークス(GⅠ)

府中芝2400mで行われる3歳牝馬限定クラシック第2戦目。
出走してくる牝馬はこの距離が初めてなので、距離適性云々に悩まされることが少なくない。
しかし、「オークス最強のトライアルは桜花賞」の通り、基本的には桜花賞好走してきた馬を狙うのがセオリー。
GⅠの厳しい流れを経験して好走した馬が総合力で距離延長に対応できるレースがオークスだ。
実際に、桜花賞が現在のコースになった2007年以降の近15年で11回が桜花賞からの臨戦組から優勝馬を出している。

2007 ローブデコルテ 桜花賞4着(9人気)
2008 トールポピー 桜花賞8着(1人気)
2009 ブエナビスタ 桜花賞1着(1人気)
2010 アパパネ 桜花賞1着(1人気)※
2011 エリンコート 忘れな草賞1着
2012 ジェンティルドンナ 桜花賞1着(2人気)
2013 メイショウマンボ 桜花賞10着(5人気)
2014 ヌーヴォレコルト 桜花賞3着(5人気)
2015 ミッキークイーン 忘れな草賞1着
2016 シンハライト 桜花賞2着(1人気)
2017 ソウルスターリング 桜花賞3着(1人気)
2018 アーモンドアイ 桜花賞1着(2人気)
2019 ラヴズオンリーユー 忘れな草賞1着
2020 デアリングタクト 桜花賞1着(2人気)
2021 ユーバーレーベン フローラS3着
※2010年はフローラS1着サンテミリオンとの同着

桜花賞からの臨戦でオークス馬になった11頭中9頭は桜花賞4着以内で、桜花賞好走馬が普通に強いレースである。
桜花賞で着外だった馬が2頭巻き返しに成功しているが、その2頭は2~3走前に重賞を勝っている馬で、桜花賞でも上位人気に入っていた。
桜花賞組で好走できる馬は上位組か、人気で凡走した重賞実績馬のいずれかになる。
気になる桜花賞馬は(5-1-1-5)で、7頭が馬券になっているが、注目したいのはその桜花賞での人気。
1人気で桜花賞馬になった馬は(2-1-0-0)、2人気だった馬も(3-0-0-1)と好成績だが、3人気以下で桜花賞馬になった馬は(0-0-1-4)と振るっていない。
人気薄で桜花賞馬になったということは何もかも嵌ったという事で、今年8人気で桜花賞馬になっスターズオンアースは良くて3着だろう。
一方、着順に関係なく桜花賞で1人気だった馬は(4-2-2-2)と好成績だが、桜花賞を1人気で着外に負けた馬は(1-1-0-2)で、1着は2歳女王だったトールポピー、逆に負けた3頭は阪神JFで負けた馬か不出走だった。
それを踏まえると、桜花賞を1人気で10着に敗れたナミュールも厳しいと言わざるを得ないか。
それを踏まえると、今年のオークスで本命を打つべきなのは決まってくる。

◎ ③アートハウス


本命はアートハウス、忘れな草賞勝ち馬から入る。
今年の3歳牝馬戦線は混戦模様、その最大の要因がノーザン生産牝馬の不振で、暮れの阪神JF、そして桜花賞いずれも非ノーザン生産馬が制している。
そして、いずれのレースでも2~3着に入ったのが非ノーザン。
この傾向はデアリングタクトが三冠となった一昨年と一致している。
そうなると、今回も非ノーザンから入るのが筋(ちなみに桜花賞でも◎ナムラクレア、★ウォーターナビレラと2頭の非ノーザンを抜擢して完全的中)。
更に、今年の桜花賞は上位5頭中4頭が一桁馬番という、内枠有利なバイアスでの決着。
そうなると、桜花賞の結果を鵜呑みにするわけにはいかず、狙いは別路線組。
そして、これまた内枠有利の決着となったフローラSではなく、近15年で3勝のステップでもある忘れな草賞を制した同馬を狙う。

アートハウスの馬主はカタールのSファハドで三嶋牧場生産の非ノーザン馬。
鞍上の川田が今年の桜花賞を勝利に導いたスターズオンアースではなく、この馬を選んだ意味は大きい。
母が秋華賞2着馬で厩舎所縁のパールコードで、当時の主戦だったという点も大きいだろう。
しかし、3戦して2勝がいずれも主戦川田騎乗時で、唯一の敗戦(エリカ賞6着)は別のヤネが騎乗していた。
勝った2レースとも好位から上がり最速で抜け出すという競馬で、今回も好枠に入ったことで、スムーズに導き出しながら終い抜け出すという得意なレース運びができるだろう。

馬券は◎アートハウスの単複、桜花賞では唯一外枠から上がり最速で4着まで追い上げた2歳女王★サークルオブライフとのワイドでどうか。








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