フェブラリーS(GⅠ)

2022-02-20(日)
東京ダ1600m
4歳以上国際
定量(57㎏ 牝馬2㎏減)

1-1 テオレーマ 牝5 55 ルメール
1-2 ダイワキャグニー 騙8 57 三浦
2-3 インティ 牡8 57 武豊
2-4 アルクトス 牡7 57 田辺
3-5 レッドルゼル 牡6 57 川田
3-6 カフェファラオ 牡6 57 福永
4-7 タイムフライヤー 牡7 57 横山武
4-8 サンライズノヴァ 牡8 57 松若
5-9 サンライズホープ 牡5 57 大野
5-10 スワーヴアラミス 牡7 57 松田
6ー11 ソダシ 牝4 55 吉田隼
6-12 ミューチャリー 牡6 57 御神本
7-13 ソリストサンダー 牡7 57 戸崎
7-14 ケイティブレイブ 牡9 57 菅原明
8-15 テイエムサウスダン 牡5 57 岩田康
8-16 エアスピネル 牡9 57 デムーロ

上半期ダート王決定戦。
ドバイ壮行レース、かしわ記念や帝王賞に向けてのステップレースの性格を併せ持つ。
近年は同時期にサウジカップが行われることから、賞金的にあちらに強豪が流れる傾向が出始め、出走メンバーのレベルが落ちる傾向に。
昨年のチャンピオンズC覇者テーオーケインズが登録していたが、サウジC参戦を予定しており、ここは回避。
人気上位馬は前年覇者カフェファラオ、JBCスプリント覇者レッドルゼル、白毛の人気馬ソダシ、以下ソリストサンダー、テイエムサウスダンと続くが、揃って不安要素を抱え、波乱含みの一戦。
今年の登録馬を振り返ってみても、本来フレッシュな4歳がソダシのみ、過半数の9頭が7歳以上の高齢馬で占めるメンバー構成。
近10年で7歳以上は(0-4-3-55)と未勝利というデータはあるが、数少ない6歳以下の顔ぶれを考慮すれば、今年は通用の余地がありと見る。
土曜夕方から明け方にかけての降雨で馬場は不良スタート、良くても稍重までと脚抜きいい馬場となる点を踏まえて、予想する。

◎ 4 アルクトス


過去に当レースを2度参戦していずれも9着。
しかも、南部杯2連覇があるように盛岡専用機のイメージが強く、普通に考えれば今回も通用しないだろうとみられがちだが、今回は条件が好転するとみて狙う。

凡走した過去2戦だが、ともに良馬場だった点で共通している。
自身の成績を見ると

稍重以上(5-1-0-1)
良馬場(5-1-0-4)

と脚抜きのいい馬場を得意としており、稍重以上の馬券外も昨年の根岸Sの4着で勝ち馬とコンマ2差だった点を踏まえると、今回雨予報で脚抜きのいい馬場が期待できる今回は挽回の余地がある。
件の南部杯についても、2連勝はいずれも稍重以上だったのに対し、2着に負けた年が良馬場だった点を考えると、単なる盛岡専用機ではなく、道悪巧者としての側面を重視したい。
南部杯以来の一戦になるが、適性が外れるチャンピオンズCをスキップし、距離が短くローテが中2週とタイトな根岸Sをパスして臨む臨戦過程は当レースを狙ったものとむしろプラス。
府中ダ1600mも(3-0-0-2)で、うち2勝が重~不良(着外2回が良馬場だった当レース)なので、舞台経験・実績と渋った馬場適性補正で狙いたい。

馬券は◎の単複(単:複は1:2)。
参考までに、以下、印は

◎ 4 アルクトス
△ 5 レッドルゼル
△ 6 カフェファラオ
△ 13 ソリストサンダー
△ 15 テイエムサウスダン

とする。


レッドルゼル
は1400m以下を主戦場として使われ、前年のJBCスプリントを制した勢いでぶっつけで臨む。
休み明けは(3-2-1-0)で鉄砲自体はOKだが、マイル経験は1戦のみ、それも昨年当レースの4着という点をどう評価するかだろう。
大外⒃番枠は短距離志向の同馬にはきつく、11番手から上がり35.5を繰り出しても馬券内に届かなかった点を踏まえると、やはりマイルは長い印象か。
但し、今回は3枠5番と状況は好転している。


カフェファラオ
は前年の当レースを制してから3連続馬券外。
芝の函館記念はともかく、かしわ記念、チャンピオンズCともに1秒以上負けている点は気がかり。
GⅠ昇格後、前年覇者は(1-2-2-10)で、5歳馬(4歳時の覇者)は(1-1-1-2)。

5頭の内訳は
2018 2着ゴールドドリーム 前走チャンピオンズ1着
2017 12着モーニン 同7着
2015 1着コパノリッキー 同東海1着
2010 3着サクセスブロッケン 同東京大賞典1着
2006 15着メイショウボーラー 同根岸7着

馬券内の3頭が前走1着だったのに対し、馬券外2頭は前走敗退、しかも2頭とも当レースを制してから勝利がない点で共通している。
カフェファラオは当レースを制してから一度も勝利がない点で不安。
デビューから一貫して外国人騎手を乗せ続けた堀厩舎だが、今回は近6戦騎乗のルメールを降ろして日本人騎手の福永にスイッチ。
前年は馬具を駆使して制する程に気性難の馬がテン乗りでいきなり好走できる保証はなく、今回は人気ほど信頼度は高くないと見るのが妥当か。
府中ダ1600mは(3-0-0-0)とパーフェクトで、舞台設定は好転、前走のブリンカーは裏目だったことで外して臨む。


ソリストサンダー
は前年の武蔵野S1着で、府中ダ1600m(1-2-0-1)という点で、ソダシに対し経験の点で上回る。
舞台適性を踏まえれば最も信頼度が高く見えるが、前走根岸Sを1人気9着と裏切った点がどうかだろう。
近10年で根岸S組は(4-2-3-51)だが、

3着以内(4-2-4-14)
4着以下(0-0-0-37)

点で不利は否めない。
距離延長は追い風も、実は前年の当レースで8着と負けており、地方馬相手の交流GⅠで好走実績は多くても、メンバーが揃う中央GⅠで通用できるか疑問も残る。


その根岸Sを制したのがテイエムサウスダンで、交流重賞4勝の実績がありながら、実は中央重賞はこれが初勝利。
レッドルゼルと同じく1400m以下を主戦場としており、マイルは(0-0-0-2)という点で、今回の距離延長がどうかだろう。
今回は大外8枠16番、偶然にも根岸S勝ちから大外枠で4着だったレッドルゼルと同じになった。


人気処で切る形になったソダシ
デビューから阪神JF、桜花賞含め5連勝と白毛初のクラシック馬。
人気実力ともに上位ながら、オークス、秋華賞はともに距離が長かったこともあり人気を裏切った。
血統的にダート志向ながら、前走が初ダートのチャンピオンズCでは最内枠のためにハナを切らざるを得ず、結果的に失速で惨敗という結果。
マイル自体は芝で3戦3勝で距離短縮は歓迎、芝スタートワンターンも追い風ながら、実は当レースはこの特殊なコース特性から経験が重要な一戦。
近10年で馬券内30頭中、府中ダ1600未経験だった馬が僅か3頭。
その3頭を見ると、

2016 3着アスカノロマン 前走東海S1着
2019 1着インティ 同東海S1着
2020 1着モズアスコット 同根岸S1着

3頭に共通しているのが前哨戦1着だった点。
ソダシに関していえば上記条件に合致せず、ダート実績の点での不利に合わせ、桜花賞時は完成度の高さで制したことを踏まえれば、ピークを過ぎている可能性もあり得る。



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