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脳神経科学者が教える「運動と記憶力の不思議な関係」

今回は、ニューヨーク大学の脳神経科学者であるWendy Suzuki(ウェンディ・スズキ)教授の研究をもとに、運動が私たちの記憶力や学習能力にどのような影響を与えるのかについてお話ししたいと思います。

ウェンディ・スズキ教授は日系アメリカ人の科学者で、カリフォルニア大学バークレー校で学士号を取得後、ラットの記憶研究で有名なジョン・オキーフ教授のもとで博士号を取得されました。現在は、ニューヨーク大学の神経科学部門で教授を務めながら、運動と脳の関係について研究されています。


朝の散歩で記憶力がアップする?

皆さんは朝、ぼーっとしながら通勤や通学をしていませんか?

実は、その通勤時間を少し工夫するだけで、その日一日の記憶力や集中力が変わってくるかもしれないんです。

スズキ教授の研究によると、たった20分の有酸素運動でも、その後2時間は記憶力と集中力が向上するそうです。これって、朝の会議や授業の前に軽い運動をすれば、より効果的に情報をインプットできるということですね。(良い話)

運動で変わる海馬のお話

ここで少し専門的なお話をさせていただきます。

私たちの脳の中には「海馬」という部分があります。シーホース(タツノオトシゴ)のような形をしていることから、この名前が付いたそうです。この海馬は新しい記憶を作るのに重要な役割を果たしています。

スズキ教授の実験で分かったことは、定期的な運動によって:

  • 海馬の体積が増加する

  • 新しい神経細胞が生まれやすくなる

  • 記憶に関わる物質(BDNF)の分泌が増える

という変化が起こるということです。


まとめ:明日からできる簡単な工夫

スズキ教授は「完璧な運動なんてない」とおっしゃっています。つまり、「これくらいじゃ意味ないかな」と思わずに、小さな変化から始めることが大切そうです。

例えば:

  • いつもより1駅前で降りて歩く

  • エレベーターの代わりに階段を使う

  • 昼休みに10分だけ散歩する

などなど、できることから始めてみるのが良さそう

もし実践してみた方がいらっしゃったら、どんな変化があったか、ぜひ教えてください!

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