子どもとの関係をリペアする
先日Voicyにて、のもきょうさんの「子どもについて怒鳴ってしまうあなたへ」という放送を聴きました。
この放送では、子どもに怒ることは良くないという話はもちろんですが、子どもに怒ってしまったときに大切なのは『リペア(関係修復)』という内容のお話をしています。
▽のもきょうさんのVoicy▽
怒るということ
怒るとは「あなたは私より下だ」という、子どもに対しての意思表示です。「これは躾だから」「子どもが悪いからしょうがない」といくら言い訳をしても怒るは怒るです。他の方法で子どもに伝えることもできます。
怒鳴ることはさらに悪い。それは子どもの脳や心に大きな影響を与えるためです。怒鳴られることにより、脳の神経細胞が傷ついたり脳が萎縮するなどの影響、自分の感情や意見を表現するのを恐れて自己肯定感を失ってしまうなどの問題があります。
私は、このことを知ってから子どもに対して怒鳴ることが大きく減りました。「知る」だけで注意するようになり行動は変わります。焦らず子どもに優しくしていきましょう。
『リペア(関係修復)』する
のもきょうさんの放送でも紹介していた臨床心理士のベッキー・ケネディ博士は、子どもを怒ってしまったときに大切なことは『リペア(関係修復)』だと言います。
子どもに怒らない『完璧な親』などいない。だからこそ、その後に親としてどものような行動を取るのかが鍵となります。そしてリペアとはただ謝ることではありません。子どもとの関係修復をするために相手に寄り添った声かけの必要があります。
たとえば親から「怒ってごめんね。でも、あなあたが文句を言わなければ怒られなかったんだよ。私も気をつけるけど、あなたも気をつけるんだよ」と言われたら子どもはどう思うでしょうか。また親に責められていると感じてしまい、リペアなどできないはずです。
そうではなく「ごめんね、感情的に怒ってしまった。あなたが悪いわけではないんだよ」というように、子どもを責めず自分の非を素直に認めることが大切です。「謝ったからいいでしょ」では関係の修復はできないことは肝に銘じておきましょう。
リペアを怠ると
上手な声かけができず親子関係のリペアを怠ると、怒られた子どもは自己非難に陥ります。
「自分がおかしいんだ」
「自分が悪いから怒られても仕方ない」
「どうせ一人じゃ何もできない」
これは親にとって都合の良い状態です。親自身が怒ったことを正当化でき、子どもは親の言うことが絶対だと信じてしまう。
この子どもの自己非難は親がリペアをしないかぎり、大きくなっても変化しません。いつまでも親の機嫌を伺い、自分のやりたいこともやれない人生を送ってしまう危険性もあります。
親も完璧じゃない
素直に子どもに謝るのが難しいとき、私たち親にもダメなところがあると子どもに伝えましょう。それがリペアの第一歩となります。
たとえば私の場合、物忘れが多いので紙やスマホにたくさんのメモをしています。そして、そのメモを見せながら子どもに「パパは忘れっぽいからこんなにメモしてるんだよ。でも結局見ないから忘れちゃうんだけどねー!笑」と伝えました。
すると、私のダメな部分を知るった子どもは、楽しそうにどんどん話をしてくれます。「パパもダメじゃん」「僕もこんなことあったよー」と、心の距離が一気に近づいたのを感じました。
つまり、親のダメな部分を見せ、親も完璧でないと子どもも理解できれば、親子という『上下関係』から1対1の『水平な関係』へと変わっていくのではないでしょうか。
おわりに
親の行動ひとつで、傷ついた子どもの未来が大きく変わります。
つい子どもに感情的に怒ってしまったときは、素直に自分の非を認めて謝りましょう。素直に謝らなくてはリペアできないのですから。
「親が偉いわけではない」
これは私が常日頃から、自分に唱えている言葉です。
しかっりと『リペア(関係修復)』して、良好な親子関係を築いていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回紹介した臨床心理士のベッキー・ケネディ博士のTEDトークはコチラ