妹が一日だけ姉になりました。
〇〇:誕生日おめでとう!理子!
理子:あーりーがーとー! りーの誕生日覚えてたんだ!
〇〇:当たり前だろ笑 誕生日一緒なんだから。
双子として生まれた僕と理子。僕の方が先に生まれたから僕が兄で、理子が妹。
〇〇:誕プレありがとうね。理子は誕プレ何が良い?
理子:えーっと...りーはねー・・
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学校
理子:はい!これお弁当!
〇〇:お、おう ありがとう。
理子:じゃあ、また昼休みね!
とびきり嬉しそうな顔で教室を出ていく。
愛季:どうしたの?いつも〇〇がお弁当作ってるのに。
〇〇:あー、誕プレ笑 小さい頃から兄の僕がお世話とかしてるから、姉っぽいことしたいんだって。
愛季:へー笑 なんか面白そう。
〜〜
昼休み
理子:はい!あーん!
〇〇:じ、自分で食えるって!
理子:むー! 弟なんだから、お姉ちゃんに甘えてれば良いの!あーん!
〇〇:むぐっ...モグモグ (ん!? これ塩と砂糖間違えてる..)
理子:どう?美味しい?
〇〇:う、うん。美味しいよ。
理子:えへへ// 良かった// りー頑張ったんだぁ!
そんな嬉しそうな顔をされると、口の中の卵焼きも段々と美味しいと錯覚してしまう。
〜〜
下校中
〇〇:今日の小テストどうだった?
愛季:まぁ、70点くらい?
〇〇:あー、おんなじくらいか。理子は?
理子:...50点だった..
愛季:あれー?お姉さんが弟に負けて良いのかなぁ?笑
理子:んんー! 家帰ったら、りーと勝負だからね!
〇〇:はいはい笑 (姉になっても負けず嫌いな所は変わらないな笑)
〜〜
遠藤宅
コンコンコンッ
〇〇:はいー
理子:〇〇ー...りーに勉強教えてー..
〇〇:あれ?笑 勝負はどうしたの?
理子:だってわかんないんだもん...教えて!
〇〇:わかったわかった笑
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母:ご飯だよー。
〇〇、理子:いただきまーす!
〇〇:パクッ....ん!うまっ!
理子:んふふ//
〇〇:え?何で笑ってんの?
隣に座る理子がこちらを見て嬉しそうにしている。
母:今日の夕ご飯は理子が作ったのよ?
〇〇:えぇ!? そうなの!? めっちゃ美味しいんだけど!!
理子:へへ// 結構頑張ったんだよ?〇〇の為に。
〇〇:え、あ、そう//
理子:あ! もう、口元についちゃってるよ?拭いてあげる。
〇〇:ん...ありがとう//
理子:いーえ!
不覚にも照れてしまった。
〜〜
夜も更け、風呂も課題も済ませ、後は寝るだけ。
〇〇:そろそろ寝るかー
ガチャ 不意に部屋の扉が開く。
理子:お姉ちゃんと一緒に寝るよ!
〇〇:え!? 一人で寝れるよ?
理子:いいから!ほら!
〇〇:うわぁ!?
結局ベッドに引き込まれてしまった。
理子:えへへ// あったかいね。
〇〇:うん// どうしたの急に。
理子:...昔、りーがホラー映画見て怖くなって一人で寝れなくなった時に、〇〇が一緒に寝てくれたこと覚えてる?
〇〇:あー...覚えてるよ笑 怖いー!って言ってたね。
理子:恥ずかしい// だから今日はりーがお姉ちゃんだから同じ事してあげようと思って。
ギュッ 理子は僕を抱きしめた。
〇〇:んっ!?
理子:えへへ// こうすれば怖くないでしょ?
〇〇:...うん。
理子:おやすみ〇〇。明日はお兄ちゃんと妹で会おうね。
〜〜
ジリリリリ 目覚ましが鳴る。
〇〇:んん...ふぁあ...ん?
理子:すーっ....すーっ....
僕の体に巻き付いて離れない。
〇〇:理子ー。起きてー。
理子:んー...もうちょっと...
〇〇:お姉ちゃんなんでしょー。早く起きるよー。
理子:もう....お姉ちゃんじゃない...いも..うと...
〇〇:もーー!!
いつものように理子を無理矢理起こす。昨日とは打って変わって妹感が増している。
理子:...えへへ...〇〇大好き...
〇〇:へっ!?
頼もしい姉の理子もいいけど、やっぱり僕は甘えてくる理子が好きだ。
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Finish