てっちー@妄ツイ

妄ツイなるものを書かせていただいております。 スキしてくれたら赤飯を炊いて喜びます。

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最近の記事

紅くらげに告ぐ #10

和:............ 体が硬直して動かない。布団に入って、ギュッと目を瞑る。 カタカタカタカタ 部屋にはパソコンのキーボードを叩く音だけが響いていた。 〜〜 数分前 コンコンコンッ 半ばヤケクソになって、扉をノックした。 「あ?誰だー?」 扉の向こうから声が聞こえる。 和:わ、私です! あぁ...和です... 「........入れ」 少し沈黙があった後、私は部屋に入った。 ガチャ 〇〇:どうした?なんかあったか。 部屋には〇〇が1人。テ

    • 紅くらげに告ぐ #9

      サツエ:ありがとう。散歩に連れて行ってくれて。 和:い、いえいえ、こんな事ならいくらでもやります。 寒空の下の散歩。30分ほど歩いて、家路についた。澪が来てからは、サツエさんは殆ど澪とばかり話していた。 .....私が初対面の人と話すのが苦手っていうのもあるんだけど。 澪:ねぇ、お婆ちゃん。和に町を案内して来てもいい? サツエ:あら、いいわね。私はお留守番してるから楽しんで?緊急の時はモニターから澪ちゃんのスマホに連絡するわね。 澪:ありがとう!じゃあ行こ! 和

      • 紅くらげに告ぐ #8

        美空:ただいまー.... 鬼木:おう、おかえり。 美空:はぁ....疲れた。 鬼木:今日ダンスのレッスンか? 美空:うん.....あれ?和は? 鬼木:あぁ、〇〇の仕事についてった。 美空:えぇーーー!!!?? 鬼木:なんだよ笑 美空:ぶぅー.....私もまだ連れてって貰ったことないのに.... 鬼木:はっは笑 和には必要な事だったんだろ笑.....てか何、まだ〇〇の事好きなの?笑 美空:......もぅ....ずっと好きだよ!悪い!? =========

        • 紅くらげに告ぐ #7

          ガチャ 和:ただいまー.... シャワーも浴びずにベッドへと倒れ込む。寒さのせいもあってか、体がどっと疲れている。 和:ふぅ...... 目を瞑っても、頭を巡るのは先刻の出来事。鬼木が悪い人では無いのはわかった。むしろ良い人。 気がかりだったのは、鬼木から聞いた〇〇の話。 和:(全然わかんない....どんな人か...) 鬼木含め、様々な人を救っているのは話を聞いてわかった。何でも屋がどんな組織なのかも何となく分かったけど.... 〇〇についてだけは、よく分から

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        • 紅くらげに告ぐ
          11本
        • 中編まとめ
          14本
        • どんくさマネージャー
          5本
        • 夏枯れ番地一丁目
          46本
        • 凡豪の鐘
          59本
        • 秘密罪 
          52本

        記事

          紅くらげに告ぐ #6

          鬼木:寒ぃな....雪降ってもおかしくねぇぞこれ.. 和:......... 私は190cmはあるだろうという巨躯の後ろをついていく。どんどんと、いかにもという路地に入っていく男は、特注であろうマスクを被り、顔を隠す。 鬼木:お....いたいた。 和:....あ.... 巨躯の後ろから少し顔を出して路地を見ると、高校生らしい男が、三人程の大人に囲まれている。 鬼木:よし、じゃあここで待ってろ。 和:は、はい... 鬼木:ここから近づかない事。俺の名前を呼ばない

          紅くらげに告ぐ #6

          紅くらげに告ぐ #5

          「鬼ー! やっと帰って来た!」 「あっちで遊ぼー」 鬼木:うっせぇ!今取り込み中だっての。 パァン! 「ぎゃー!笑 皆んなー!鬼に撃たれるぞー」 「逃げろーー!笑」 和:な...なんなのこの状況... 子ども達に銃を撃ち、それを子ども達は笑いながら逃げている。 私に向けて撃たれた銃声を聴いて、みんな起きて来たみたいだ。 鬼木:んで、こいつ誰。 カチッ 鬼木:ありゃ...弾切れか。 和:ひっ..... 九条:だから撃つなっての笑 和ちゃん怖がってるでし

          紅くらげに告ぐ #5

          紅くらげに告ぐ #4

          和:ご飯出来たよー。 「やったぁ!皆んなご飯だってー!」 和:そんな焦らなくても大丈夫だよ笑 大きめのテーブルを何個か並べ、その上に料理を並べていく。 「「いただきまーす!」」 嬉しそうに食べてくれる子供達を見ると、こっちまで笑顔になれる。 イチノセ孤児院に来て、わかった事がいくつかある。 ・皆んな普通に学校に通っている事。 ・〇〇、九条が帰らない日が多い事。 ・美空がこの孤児院を仕切っている事。 そして "何でも屋"が必要不可欠な存在である事だった。

          紅くらげに告ぐ #4

          紅くらげに告ぐ #3

          〇〇:ふぃー....今日も仕事終わりっと。 後輩:お疲れ様です! 〇〇:今日はミス無しだったな。 後輩:先輩のおかげです! 〇〇:今度飯行くか。奢るよ。 後輩:ほんとですか!? ありがとうございます! 〇〇:よしっ!じゃあ美味い飯目指して、来週も頑張るかー。 〜〜 後輩:じゃ、僕はここで。 〇〇:うぃー。お疲れー。 後輩:お疲れ様です!蓮加先輩も! ウィーン エレベーターの扉が閉まる。エレベーター内には2人だけ。 〇〇:..............

          紅くらげに告ぐ #3

          紅くらげに告ぐ #2

          ??:はぁー....めんどくさい仕事終わった... ??:お疲れ様、飯あるけど食う? ??:ちょーだい....あれ?〇〇は? ??:仕事入った。 ??:へー....... ==================================== カチャ 何で? というより初めて見た。体が固まって動けない。 和:な...何で... 〇〇:すーっ....はぁ.... タバコの臭いがする。銃を突きつけながら、後ろでタバコを吸っているんだ。 〇〇:....お前.

          紅くらげに告ぐ #2

          紅くらげに告ぐ #1

          いつかはきっと報われる。 そんな言葉に惑わされて何も無い日々に希望を打ち立てる。 それが、人間。         生まれ変わったら何になりたい? 世界で一番くだらなくて、この世界に辟易している事を暗喩している恐ろしい質問。 俺はこう答えたことがある。           ベニクラゲ 周りの人間はキョトンとしていた。 なんでベニクラゲ?と聞かれたから、こう答えた。 ベニクラゲは不老不死の生き物で、一生海で、何もせず浮かんでいられるから....と。 何とも微

          紅くらげに告ぐ #1

          第一回 てっちーの長編に出てくるキャラ人気投票の結果発表

          やぁ! 投票してくれてありがとう!結果発表をしていくよ! まったく予想してない結果でした笑 一位は天鐘〇〇氏 人気なんですねぇ彼。途中までは秋月〇〇氏が一位だったんですが、彼が猛追してきましたねぇ。 女性キャラ一位は、山下美月さんでした。このランキングを見ると、キャラの人気が高いのは凡豪の鐘なんですね。 メンバーさん

          第一回 てっちーの長編に出てくるキャラ人気投票の結果発表

          第一回 てっちーの長編に出てくるキャラ人気投票

          こんちわー、てっちーです。 こういうのやってみたかったんです笑 ちょうどドラるとさんがやっていて、便乗する形になったんですけど笑 許してくれたのでやります。 1人3票で、同じキャラに入れる事は出来ません。 基本的にキャラは、名字+名前があるキャラだけにしてます。 男1とか無数にありますから。 好きなキャラがいなかったりしたら、それはごめんなさい。 一応、各作品の主人公を区切りに、作品順に並べてます。  わかりにくかったり覚えてないキャラだったりは、記憶を呼び起

          第一回 てっちーの長編に出てくるキャラ人気投票

          幼馴染兼後輩が、僕を恋に落としに来ました。

          天:ねぇー!いーやーだー!! 〇〇:嫌だっつったって、仕方ねぇだろ笑 天:卒業しないでぇー!! 〇〇:もう卒業すんのー! 今でも昨日の事みたいに思い出せる。 卒業証書を筒に入れて、皆んなと写真を撮ろうとする僕の事を捕まえて離さない。 高校の卒業式。 ==================================== 天:わたし、〇〇とけっこんする! 〇〇:え?笑 これが幼稚園の頃の約束。 〜〜 天:私、〇〇と同じ高校行く! 〇〇:お、おう...

          幼馴染兼後輩が、僕を恋に落としに来ました。

          今度は看病しに来た、マネージャー。

          キーンコーンカーンコーン 授業が終わって昼休み。 「早く行こうぜ!売り切れる!」 「廊下は走るなよー」 私の教室は購買に近い為、昼休みになると廊下が騒がしくなる。 中西:............. あれ? 中西:....んー?? あれ、いつもだったら購買ついでにアイツが私にちょっかいをかけにくるのに.... 今日は来ない。 和:アルノー、風邪の具合良くなった? 中西:.......え?あぁ...うん。もう完治した。 和:....どうしたの?なんか上の空っ

          今度は看病しに来た、マネージャー。

          紅くらげに告ぐ #0

          空は青い。 朝は明るくて、夜は暗い。 雲は白い。 .....まぁ灰色の時もあるけど。 日々の当たり前を受容して、溶け込ませて馴染む。 すれ違い様に会う異端を、排除して心で殺す。 俺は本当に人間なんだろうか。  そう思う事が、時々ある。 楽しみでも、快楽でも、情熱でも、平凡でも.... 何か一つでも生きる理由があれば、良いんじゃないだろうか。 それがたとえ、憎しみでも プルルルル プルルルル ガチャ 「はい、こちら"何でも屋"」 「あの....その..

          紅くらげに告ぐ #0

          気付くわけないじゃん、花言葉で"好き"と伝えられても。

          カランコロンカラン 〇〇:お疲れ様でーす。 店長:お疲れ!〇〇君。 〇〇:あ...また新メニューですか?笑 店長:うん!見て見て!ガトーショコラ! 〇〇:美味そうっすね笑 後で食わせてください笑 高校終わりに、町にある小さめのカフェでバイトをする。 小さいカフェだからバイトも二人だけ。本当は店長一人でも回せるんだけど、まぁ雇ってくれてるだけで有難い。 ガチャ 着替える為に、バックヤードの扉を開ける。 〇〇:お、今日は早いね。遥香。 遥香:ん!〇〇君! お疲

          気付くわけないじゃん、花言葉で"好き"と伝えられても。