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シンクロのスプリング~竿もの日々雑感 vol.3~

毎日変化していく楽器のコンディション。
「生鳴りが大きくなった!小さくなった!」
「前より弾きにくくなった気がする…」
などなど、日々スタジオのギター・ベースをメンテナンスしながら感じていることを綴っていく記事です。

今回は少ーし趣向を変えて、「パーツの多い・少ない」に着目していこうと思います。
そのパーツとは・・・トレモロスプリング!

スプリングの数で何か変わるの?

ってところです。
実験に使うのはお馴染みフェンジャパのストラト。

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こちらのストラトのスプリングを、「よくある配置」にして音を比べてみます。

まずは所謂5本掛け。もともと付いていたスプリングを5本使ったそのままの状態。

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特にミュート等は挟まず、素のまんまで比べます。
さっそくチューニングしてラインを録ってみましょう!

次にもう一方。
・3本掛けで、サイドをㇵの字に

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3本にした上で、5本掛けの時と同じ”ギリギリフローティングしない”くらいまでハンガーのビスを調整します。
今回のスプリングは柔いタイプのものなので、結構締め込むことになりました。チューニングして・・・

ん?この時点で生音も弾き心地も大分違いますね。
5本掛けにくらべて、
・テンション感が緩くなり、ピッキングの感覚が全然違う。
・生鳴り自体、シャリシャリっとした印象に
・チョーキングに使う力がかなり減った
体感でこのくらいは違いが出てきました。音はどうなんでしょう?

同じく、ラインを素の音で録音してみます。


コレは明らかに違いが出てますね!
5本掛けのほうはパリッと発音、波形も元気な感じがします。
3本掛けのほうは優しい発音、全体的にしっとり。

金属パーツの総量が変わった違いが一番色濃く結果に出たような気がしますね。
スプリングによる変化は今回の結果に限らず、張力の強いものに変えたり線の太いスプリングにすることでも性格が変わってきます。
パワースプリングを3本掛けにしたときは優しいというより鋭い印象になったり・・・

 
自分のベストなバネを探す旅に出るのも、また一興だと思います!

次回も変な実験を試してみたいと思います。ぜひお付き合いください。

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