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StudioBpmの技術部門によるnoteです。音や楽器を”考える”ことでみなさんとつながることができれば、スタジオはもっとおもしろい場所になる。その想いでアカウントを立ち上げました。ぜひ「ログイン」してみてください。

最近の記事

ピックアップの高さで狙う音~竿もの日々雑感 Vol7~

毎日変化していく楽器のコンディション。 「生鳴りが大きくなった!小さくなった!」 「前より弾きにくくなった気がする…」 などなど、日々スタジオのギター・ベースをメンテナンスしながら感じていることを綴っていく記事です。 友達と同じギターを弾きあって楽しむ、というシーンって、よくある風景ですよね。 つい最近そんなことが自分もあって、アンプの出音に注目する・・・ →友人が弾く音と自分の音が全然違う →ピッキングの違いか・・・ →これネタになんないかな? ということで、今回はピッ

    • 【更新日 : 2021/07/09】ドラムチューニングのセオリー(日々更新)

      セオリー(theory) 物事の因果関係や法則性を体系的かつ合理的に説明するための知識・思考・見解。 「理論」「学説」または「~論」、文脈によっては「持論」や「定石」の意味で用いられることも多い。この記事は筆者が長年ドラムテックとして現場で体験したことから生まれた定石に基づいた記事になります。 ドラムレコーディングでセット全体をコンプで潰したり、全体にエフェクターをかけたりする際、シンバルをガムテープなどで適度にミュートすると太鼓類の抜けが良くなりサウンドメイキングの自由度

      • note ドラムチューニング講座 〜Basic〜

        note ドラムチューニング講座〜仕込み〜、note ドラムチューニング講座〜仕込み〜II〜が完了すると、もうすでにドラムはかなり鳴るようになっていると思います。 ここからは音の変化を体感するためにいくつかの作業をやってみます。ただし作業に入る前に好みのサウンドのイメージを持つところから始めましょう。 スポーツ競技や試験には明確なゴールがありますが、音のイメージとなると無形のものですから自分の感覚で決めなければなりません。 ドラムの音に注目して音楽を聴いてみる。 生のド

        • 弦高とサウンド~竿もの日々雑感 Vol6~

          毎日変化していく楽器のコンディション。 「生鳴りが大きくなった!小さくなった!」 「前より弾きにくくなった気がする…」 などなど、日々スタジオのギター・ベースをメンテナンスしながら感じていることを綴っていく記事です。 スタジオ勤務中、「調整で音って変わるの?」という疑問の会話がたまたま耳に入ってきました。ああ、そういう単純な分かりやすい変化って比べてみないと変化してることに気付きにくいな!とヒントを頂いた気持ちです。 ありがとうございます! そんなヒントを元に思いついたの

        ピックアップの高さで狙う音~竿もの日々雑感 Vol7~

          ネックの反り具合とサウンド~竿もの日々雑感 Vol5~

          毎日変化していく楽器のコンディション。 「生鳴りが大きくなった!小さくなった!」 「前より弾きにくくなった気がする…」 などなど、日々スタジオのギター・ベースをメンテナンスしながら感じていることを綴っていく記事です。 今回も「分かっちゃいたけど試してみたいシリーズ」を始めたいと思います。 日々変わってしまう部分の代表格と言っていいでしょう、【ネックの反り具合で音はどう変わるのか】です! 登場するのはいつものコイツ フェンジャパストラト。こいつのネックを ①ネックをでき

          ネックの反り具合とサウンド~竿もの日々雑感 Vol5~

          note ドラムチューニング講座 〜仕込み II〜

          今回は前回の〜仕込み〜に引き続き、ドラムチューニングの基礎になる仕込みの第2段階目について書いてみたいと思います。 前回のnoteでは主に指での締め方を書きましたが今回はチューニングキーを使った角度締めについてのご紹介になります。最後に「で?結局、仕込みのメリットってなんなの?」というまとめも作ってみましたのでよかったらご覧ください。 トルク&アングル この講座で扱っているチューニングの仕込みの方法、ベーシックなやり方なんですが名称がないと思うので(知らないだけかもですが

          note ドラムチューニング講座 〜仕込み II〜

          ハンダの量ってどうなの?~竿もの日々雑感 vol.4~

          毎日変化していく楽器のコンディション。 「生鳴りが大きくなった!小さくなった!」 「前より弾きにくくなった気がする…」 などなど、日々スタジオのギター・ベースをメンテナンスしながら感じていることを綴っていく記事です。 前からやってみたかったことがあります。 なんとなくは想像しているけど、とてもシンプルな疑問です。 ハンダの種類で音が違うのはかなり擦られた話になりつつあるけれど、 ハンダの量で実際どんな違いが出るのか試してみたい。 早速行ってみましょう。 実験台はいつも

          ハンダの量ってどうなの?~竿もの日々雑感 vol.4~

          シンクロのスプリング~竿もの日々雑感 vol.3~

          毎日変化していく楽器のコンディション。 「生鳴りが大きくなった!小さくなった!」 「前より弾きにくくなった気がする…」 などなど、日々スタジオのギター・ベースをメンテナンスしながら感じていることを綴っていく記事です。 今回は少ーし趣向を変えて、「パーツの多い・少ない」に着目していこうと思います。 そのパーツとは・・・トレモロスプリング! スプリングの数で何か変わるの? ってところです。 実験に使うのはお馴染みフェンジャパのストラト。 こちらのストラトのスプリングを、「

          シンクロのスプリング~竿もの日々雑感 vol.3~

          note ドラムチューニング講座 〜仕込み〜

          まずは丁寧な仕込みを覚えるためにチューニングするドラムをフローリングやカーペットを引いた床に置き、作業を始めます。 同心円ヘッドをドラムに乗せその上からフープをセットする。この時に全てが同心円状になるように注意する。年代やメーカーによって微妙な口径の違いがある為、ちゃんと真ん中にセットすることで締めた際の偏りを防止する狙いがあります。 偏ってしまうと、平等にテンションが掛からない為 -締めて行くときにピッチが均等に上がらない - ヘッドにクセがついてしまう - 振動の

          note ドラムチューニング講座 〜仕込み〜

          ドラムの音作り。初めの一歩はモチベーションを持って挑む(一度挫折した人向け)。

          みなさまこんにちは。BPMスタジオスタッフがお送りするドラム調整に関するnote。日頃スタジオで行っている調整をはじめ、スタッフが長年に渡ってレコーディング、ライブのテックとして経験したメモのようなもの、雑感もお話できればと思ってます。 ドラムの音が好きドラムテックと申しましたが、もちろん最初から音を作れるわけもなく、情報が少ない中(当時はyoutubeは無かったんです・・・)、仕事の中で汗と恥をかきながら教えてもらった事ばっかりです。 バンドとプロデューサーの間に入って

          ドラムの音作り。初めの一歩はモチベーションを持って挑む(一度挫折した人向け)。

          オクターブ調整をずらしてみよう!~竿もの日々雑感 vol.2~

          毎日変化していく楽器のコンディション。 「生鳴りが大きくなった!小さくなった!」 「前より弾きにくくなった気がする…」 などなど、日々スタジオのギター・ベースをメンテナンスしながら感じていることを綴っていく記事です。 前回の記事を書きながら、もしかしたら楽器の状態を知るのに「調整された状態」と「調子の悪い状態」を改めて比べるのはとても分かりやすい、さらには新しい発見も得られることが分かってきました。 今回は竿の調整と言えば必ず通るであろう、オクターブ調整に着目してみます。

          オクターブ調整をずらしてみよう!~竿もの日々雑感 vol.2~

          弦を真っ直ぐ張ると言われても…~竿もの日々雑感 vol.1~

          毎日変化していく楽器のコンディション。 「生鳴りが大きくなった!小さくなった!」 「前より弾きにくくなった気がする…」 などなど、日々スタジオのギター・ベースをメンテナンスしながら感じていることを綴っていく記事です。 自分の楽器を持っていれば、日頃メンテナンスを気にかけている方も多いですよね。 日常的に行うメンテナンスと言えば、やっぱり弦交換! スタジオにあるレンタル楽器の弦交換をしながら、ふと思いつきました。 「弦はネジレの無いように真っ直ぐ張りましょう」って言われてる

          弦を真っ直ぐ張ると言われても…~竿もの日々雑感 vol.1~

          音楽スタジオのテックにできること。

           はじめまして。神田淡路町にあるリハーサルスタジオStudioBpm技術部です。  技術部と言っても、開発エンジニアやデザイナーとは異なり、楽器や音響機材の日常的なメンテナンスやトラブル時のサポートをすることが主なテックチームです。  リハスタの業務は、ストレスなくご利用いただくための「控えめな接客」が基本ですが、同時に「スピーディーな対応」「お客さまの”困った”に寄り添うこと」も求められます。  音が出ない、ノイズが取れない、調子が悪い。。。  積極的な音作りという

          音楽スタジオのテックにできること。