ピックアップの高さで狙う音~竿もの日々雑感 Vol7~
毎日変化していく楽器のコンディション。
「生鳴りが大きくなった!小さくなった!」
「前より弾きにくくなった気がする…」
などなど、日々スタジオのギター・ベースをメンテナンスしながら感じていることを綴っていく記事です。
友達と同じギターを弾きあって楽しむ、というシーンって、よくある風景ですよね。
つい最近そんなことが自分もあって、アンプの出音に注目する・・・
→友人が弾く音と自分の音が全然違う
→ピッキングの違いか・・・
→これネタになんないかな?
ということで、今回はピッキング・・・ではなく、「同じ人が弾いてる竿のピックアップの高さを変える変化を楽しむ」実験です!
弾く人が違ければ音が違うのは当たり前ですが、自分の好みを探すヒントになるかも知れない!ということです。
では早速!ストラトを引っ張り出して
こいつのフロントピックアップの高さを、
①低め(ピックガードと同じくらい)
②4mmくらい
③高め(弦まで1.5mmくらい)
にして比べてみようと思います。
(スタッガードのシングルコイル。6弦側と1弦側は同じ高さになるようにセッティリング、入力ゲインは固定してライン録音)
では①!
自分は低めが好きなので、ピックガードからどのくらい出ているかが基準だったりします。
弦までは7.5mmといったところ。
いつものようにラインを比べてみます。
ここまで下げてもそんなに問題があるようには聞こえませんね。
続いて②です!
だいたい4mmくらい。さてラインは・・・
明らかに音量アップ!
というか、ドライブ具合もガッツがある方向になってますね。
そして③!
1.5mmくらいにしてみました。限界近し。モノによってはここまで上がらないかも知れないですね。
インターフェースの入力を変えてないので歪んできました。
後半は全弦の12Fを弾いてるんですが、6弦が謎の揺れを見せ始めています。
ピックアップを上げすぎるとサステインが無くなるとよく聞きますが、それよりも弦の音程に影響が出てきている方が気になるとは思いませんでした!
さらにオマケでネジの限界まで上げてみます。
画像は撮り忘れましたが、弦まで1mmくらいです。↓
薄っすらフェイザーをかけたような音に!
ノイジーなフレーズや変態ギターにはかなり効果的な方向性です。これは知らなかった!
以上、極端ですがピックアップの高さによる音の違いの実験でした。
「ピッキングの強弱やニュアンスとピックアップの高さは複雑な関係性があるからピックアップの高さは自分で試して変えていくと色んな発見がある」と言いたかったんですが、後半は自分的にも新たな発見があってまだまだ知らないことって沢山あるな、と自戒の回になりました。
是非次回もお付き合いください!
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