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IATAの航空運送約款の概要
下記のIATAの航空運送約款について調べました。
https://e.his-j.com/static/customer/iata_yakkan.pdf
(※2024/8/6時点の内容です)
契約条件とその他の重要なご注意
国際運送に適用される条約
旅客が出発国以外の国を目的地とする場合、モントリオール条約またはワルソー条約が適用されることがある。
これにより、運送人の責任が制限されることがある。
責任制限
モントリオール条約の適用範囲
死亡または身体の傷害に対する責任限度額はない。
手荷物の破損、滅失、毀損、延着については、一人あたり1131特別引出権(約1200ユーロまたは約1800米ドル)。
延着による損害については、一人あたり4694特別引出権(約5000ユーロまたは約7500米ドル)。
ワルソー条約の適用範囲
死亡または身体の傷害について、ヘーグ議定書が適用される場合は16600特別引出権(約20000ユーロまたは約20000米ドル)、それ以外の場合は8300特別引出権(約10000ユーロまたは約10000米ドル)。
米国内の旅行では、責任限度額は75000米ドル以下でないことが義務付けられている。
受託手荷物の減失、毀損、延着については1キロあたり17特別引出権(約20ユーロまたは約20米ドル)。
契約条件に関するご注意
運送契約には各運送人の運送約款、規則等、適用タリフが適用される。
旅客の身体の傷害、手荷物の減失、毀損、延着に関する責任の条件と限度が含まれる場合がある。
高価な手荷物の申告と追加料金の支払いに関する規定がある。
運送人の代理人の行為に対する責任が含まれる。
予約、搭乗手続き、運送拒否権に関する規定が含まれる。
手荷物に関するご注意
無料手荷物許容量、超過手荷物料金、機内持込手荷物の許容量は運送人によって異なる。
米国国内区間では、手荷物に対する責任限度は旅客1人あたり最低3300米ドル。
搭乗手続きと危険物
搭乗手続き締め切り時刻に遅れた場合、搭乗を拒否されることがある。
危険物は手荷物として預けることも持ち込むこともできない。
その他
旅客が複数の運送人を利用する場合、運送人ごとに異なる運送約款や規則等が適用されることがある。
運送人は政府機関から旅客情報の提供やアクセスを求められる場合がある。
オーバーブッキングなどで搭乗できない場合、補償が受けられることがある。
IATA(国際航空運送協会、International Air Transport Association)は、航空業界の代表的な貿易協会です。主な目的や機能は以下の通りです:
業界の代表:IATAは、航空会社の利益を代表し、国際的な航空運送の基準や規則を制定するための主要な団体です。
安全性の向上:航空業界の安全性向上を目指し、各種の安全基準や規制を策定し、航空会社がこれらを遵守することを奨励しています。
効率性の向上:航空運送の効率化を図るための標準化やプロセスの改善を推進しています。これには、乗客のチェックイン、荷物の取扱い、電子チケットの導入などが含まれます。
運賃および料金の調整:航空運賃や貨物料金の標準化を行い、公正で透明な価格設定を促進しています。
旅行者情報の提供:旅行者に対して、航空運送に関する有益な情報を提供し、国際旅行の円滑な運営をサポートしています。
環境保護:持続可能な航空運送の推進を目指し、環境保護に関する取り組みを行っています。
グローバルネットワーク:世界中の航空会社が加盟しており、航空業界全体のネットワークを構築しています。これにより、航空会社間の協力や連携を促進しています。
IATAの活動は、航空業界の健全な発展と利用者の利便性向上に貢献しています。