バフェットに学ぶ!投資不安を 払拭する 5つの名言
今回は、「バフェットに学ぶ 投資不安を払拭する5つの名言」ということでお話したいと思います。
※ Youtubeによる解説動画も公開いたしましたので、よろしければご覧ください
2021年5月、消費者物価指数の上昇からインフレ懸念が高まり、NASDAQのテクノロジー株等を中心に全銘柄が「暴落」と言われるほど大きく下落する場面がありました。
昨年のコロナショック以降 世界的な株高が続いていましたが、その際の含み益が減少していたり、あるいは含み損を抱えている方も多いかと思います。
私もテクノロジー関連の銘柄を多く持っていますので、株価が大きく下げた時には、本業に支障が出ないようあえて相場を見ないようにするなどしていますが、どうしても精神的に不安定になってしまいます。
そこで今回は 「ウォーレン・バフェット」の名語録から、こういった不安定な相場に対峙する強いマインドを持つ考え方を5つご紹介したいと思います。
『ウォーレン・バフェット 成功の名語録 世界が尊敬する実業家、103の言葉』を参考とさせて頂きました。
※ こちらの書籍は Amazon Kindle Unlimitedに加入されている方は無料でお読み頂けますので、気になる方は是非ご覧ください。
なおバフェット氏については、本チャンネルをご覧になっている方はご存知の方多いと思いますが、アメリカ合衆国の投資家、経営者であり世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主兼CEOとなります。「投資の神様」とも言われています。
1つ目の名言は、
「喜んで10年間株を持ち続ける気持ちがないのなら、たった10分間でも株を持とうなどと考えるべきですらない」
です。
投機家は、事業の内容にかかわらず株価だけ見て、下がれば買い、上がれば売る。これを繰り返せば利益になります
バフェットは 強い競争力を持った優良企業に投資を行い、できるだけ長く持ち続けるべきだと述べています。
また長期保有を考えていても、株価の変動や、他の魅力的な株の出現など、気持ちを揺るがす誘惑は多く、それに負けないのが投資家だと述べています。
もちろん10年間成長を維持できるような銘柄に投資することが前提条件であることは言うまでもありません。
例として、とある銘柄の直近1ヶ月の株価を見ると、チャート的には下落トレンドにあるように見え、大きく損失が出るまえに、売りたくなってしまいます。
しかしこの銘柄は実は、Appleの株価で、長期(5年)で見ると今お見せした短期での株価増減は全く問題ない、ただのノイズであるように見えます。
こういった銘柄に長期投資することが重要であるということになるかと思います。
2つ目の名言。
「農場を買おうとする時に、毎日、その値段ばかりを見ている人はいません。買い値に対して、どれくらいの生産高が見込めるかというところを見るでしょう。株式投資もそれと同じである。」
です。
現在はマーケット情報はインターネットで簡単に入手できるようになり、売買もミリ秒単位で行われるようになりました。しかし、バフェットはこういった刻々と変わる株価に関心を示す必要はなく、大事なのは投資に値する事業かどうか、事業が永続的に収益を生むかどうかだ、と述べています。
バフェットは14歳の時に購入したオマハの農場を例にして述べています。農場を買おうとする時に、毎日、その値段ばかりを見ている人はおらず、買い値に対して、どれくらいの生産高が見込めるかというところを重視するでしょう。
株式投資もそれと同じで、毎日の株価ばかりを気にしてしまいがちですが、本来はその企業が生み出す収益構造、つまり決算内容や見通しを気にするべき、ということになるかと思います。
3つ目の名言は、
「今日や明日、来月に株価が上がろうが下がろうが、どうでもいい」
です。
2011年にバフェットは、米国の大手銀行バンク・オブ・アメリカに50億ドルを投資しましたが、その直後に株価は下がり続けました。周囲からその采配を疑問視する声もあがりましたが、バフェットはこのように答えました。
「長期視点で投資しているので、今日や明日、来月に株価が上がろうが下がろうが、どうでもいいのです。バンク・オブ・アメリカが5年後、10年後にどうなるかが大切なのです」
バフェットは、同社がいくつも問題を抱えており、解決には5~10年はかかると見ていましたが、事業基盤や、預金量は充分に魅力的で、目先の株価に一喜一憂する必要はないと考えたのです。
バフェットは、11歳で初めてシティサービスの株式を買い、株を売って6ドルの利益を得ましたが、株価はその後もどんどんと上がり、もし売り急がなければ500ドルの利益が出ていたという経験が元になっています。
買った時の株価からどのくらい上下したか、そして慌てて小さな利益を得ようとしないことが大事であると述べています。
4つ目の名言は、
「過去の業績が素晴らしくとも、変化に対応できなければ破綻が待ち受けている」
です。
バフェットは2011年にIBM株への大型投資を行い市場を騒がせましたが、それは過去の実績だけではなく将来の5ヶ年計画をかなり高い確率に達成できると確信した為とのことです。過去の業績ばかりに目を奪われて、投資の是非を判断することはバックミラーを見ながら車を運転するようなもので、将来期待する収益を得ることはとても難しい、ということです。
例えばコロナで業績が急上昇したこういった銘柄、ワクチン接種が行き渡った後も、その成長を維持できるか、一過性のものでないか、また新たな収益の糧となるような新領域への投資を行っているか、といった部分を定期的にウォッチしていく必要があるのかな、と思います。
そしてそれを判断するにはやはり四半期ごとの「決算」資料が最も重要であることは言うまでもありません。
5つ目の名言は、
「政治的あるいは経済的な予想は気にとめない」
です。
バフェットは金融の中心地であるニューヨークではなく、出身地でもある地方都市オマハにで金融関連の仕事をしています。現在ではインターネットもありますが、当時はかなり常識外れなやり方でした。
情報は郵便で何週間も遅れてくるような場所でしたが、内部情報や経済予測などの情報から、一定の距離を置くことで、むしろ良い運用実績を残せるかもしれないと言っているのです。
バフェットはこうも言っています。
「FRBの議長が私のところにやってきて、向こう2年間の金融政策を教えてくれても、私の行動に何ら絵一興することはない」
もし情報をいち早く入手し、小賢しく利益を得ることを目的としていれば、優良企業の株を長く持ち続けるスタンスは維持できないということです。
FRBの発言、為替レート、米国長期金利、そして消費者物価指数など株価に影響を与える情報は多くあります。もちろんそれらは大事な情報ではありますが、肝心なのはそういった情報収集に力をいれるよりも、しっかりとした収益をあげる優良な企業を見極めて、保有し続けることであると解釈できます。
現在の不安定な相場に役立ちそうな、バフェット氏の名言5つをご紹介しました。
1. 10年間もてるような銘柄を保有する
・・・実際に10年もつことはなかなか難しいのですが、数年後の企業の形を見通せるような銘柄選定を行うこと
2. 価格ではなく、生産高を重視する
・・・株価ばかりみるのではなく、ちゃんと収益が出せているか ということに置き換えることができます
3. 目先の株価は気にしない
・・・将来の成長を信じた銘柄で、業績も問題なければ細かな増減は気にせずに
4. 変化に対応できていること
・・・保有している銘柄が環境変化に対応し、将来の見通しがたっていること
5. 過度に情報に振り回されない
・・・細かな情報に振り回されて、早期に利確したり、狼狽売りしないこと
となります。
決算内容が良く、また将来の成長性も確信できる銘柄であれば、目先の株価が上下したからといって慌てて売買する必要はないかと思います。
あまり悲観的にならず、また楽観的にもなりすぎず、引き続き株式相場を楽しんでいきましょう。
今回の内容は以上となります。
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