仕上げる方法の多彩さ
いつも何か物を作って、最終段階になると迷いが出る、
木工でも最初にイメージした物を、図化していき、
完成イメージを持って、加工、着色、組立と進めながら
確認しながら進めて仕上げる、思った通りに行く事が
少なく、一番イメージとの乖離を感じるのが着色時
である、着色の難しさと現実とのギャップについて
話しをしてみたいとおもいます。
こんな感じに仕上がれば
今回作ったシェルフ、部屋のインテリア用に多肉植物なんかを
飾ったり、キッチンに置けばスパイスラックにと思い作って
みました、物を置く部分はオイルフィニッシュという方法、
側面は水性塗料の白、色の違いと木目の質感を狙って、可愛さ
の有る大人っぽさを出せたと思っています。
オイルフィニッシュについて
一般的にワトコオイル、オスモカラーが使われています、
どちらも天然の植物油が原料ですから、人畜無害の為
屋内で人が直接使う物に適しています、どちらも外国産
で塗料としては高価な部類に入りますが、扱いが良く、
仕上りが違います。上の画像はオスモカラーのエボニー
で仕上げてあります。
木材の準備
サンドペーパーの #100 ~#240を使い順番に研磨して仕上げていき、
木の粉、ほこりを取っておきます。
サンドペーパーの#数が上がれば上がる程仕上りに影響し、#600
なんかで研磨して塗料無しで、無垢の仕上りが出来ます。
塗料を塗る
刷毛等で、木目に沿って厚塗りに注意して、広げる様に塗っていきます、
この時、切断面は塗料の染み込みが早いので、できる限り後にします、
放置時間
塗料の説明には15分~30分放置して、塗料の染み込みを待ちます、
ふき取り
ウエス等で拭き取りを行います、深く染み込ませてより良い、
仕上りをしたい時は、濡れた状態で#400程度のサンドペーパー
で研磨して、ふき取ってしあげます。
拭き残しが無いように、荒拭き用と、仕上げ用のウエスを分けて
使うのもコツですね。
完成
これで12時間以上すれば完成です、今回はあまり濃い色に
したくなかったので、放置時間も15分位で、濡れ状態
での研磨もしなかったのですが、手間を掛ければ、掛ける
だけ良くなるのが分かります。