資料用昆虫にアミノ酸蓄積
魚の養殖や養鶏に使う飼料は、主にイワシなどから作る魚粉が使われる。養殖用配合飼料の約4割が魚粉という。だが、世界の人口増などに伴い、農研機構の調べでは、2001年に1キログラムあたり44円だった飼料の価格は、24年9月時点で同241円と約5倍に高騰。養殖経営を圧迫している。
そこで、農研機構が注目したのが、ミズアブの幼虫だ。ミズアブの幼虫は代替タンパク質源として有望だが、養殖に不可欠な必須アミノ酸の量が不足し、魚粉に比べてアミノ酸のバランスが劣っている。
研究グループは、昆虫の消化管の一部で腎臓のように排せつ器官として働く「マルピーギ管」の排せつ機能を低下させることで、体外に排出されてしまっていた、必須アミノ酸を幼虫の体内に蓄積されるようにする方法を発見した。
『参考資料』
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC0226F0S4A101C2000000/
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC0226F0S4A101C2000000/