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林業遺産(新潟県十日町試験地)
新潟県にある森林総合研究所十日町試験地には、100年を超える雪や気象の観測記録が保管されています。
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また積雪や雪崩の研究が早くから始められた場所でもあります。雪崩の研究に使われたのが、斜面上の積雪の動きを観測するための全長50mの地下道です。地下道は1938年、今か86年前に建設されました。当時は金属材料が不足していたため、竹を使った竹筋コンクリート製のトンネルです。
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当時雪崩の観測は困難とされていましたが、実験斜面に雪が積もる前に杉材を置いて、斜面に積もった雪が下方へ移動するにつれて杉材も移動します。杉材につけたワイヤーロープを地下道に引き込み、滑車をつけて自記円筒時計のペンに連結して、その移動量を記録用紙に原寸で記録しました。これにより斜面上の積雪は絶えず移動していることと、その移動速度があきらかになりました。
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その後、雪崩の発生過程を捉えることにも成功するなど、日本の雪崩災害防止対策や林業技術に大きな役割を果たした場所として、林業遺産に登録されています。
『十日町試験地WEB博物館』
https://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/tkmcs/tkmcs_updates_j.html