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海賊版農作物とターミネーターテクノロジー
種苗法により、野菜や果物の新種を開発した「育成者」が品種登録をすることで、その品種の利益を独占する権利を持つ「育成者」以外の栽培は禁止されています。
しかしながら近年は、フリーマーケットにイチゴ「桃薫」の苗を販売し、摘発されたニュースがあったように、品質がよくて高値で取引される品種が海外で不当に使用され、日本に輸出される事案が多く発生しています。
これでは、種苗業界がかけて来た膨大な開発費の回収はおろか、将来の農業全体の発展が望めなくなります。
アメリカのビックカンパニーは種子の違法利用を防ぐために、「ターミネーターテクノロジー」(以下TT)なるものを開発しました。TTでは毒素を作る植物やネズミなどの遺伝子を作物に注入します。そうすると、自家交配させて獲得した第2世代の種子は、芽するとき種子が自らの中に毒素を排出してしまうのです。つまり、交配させた種子は芽が出ず、種子が自殺する技術を作り出しています。
『参考資料』