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人工衛星を使って下水管管理
今、日本では年間で約2万件以上の水道管の漏水事故が発生している。
国内には総延長で約74万キロメートルの水道管が敷設されており、全体の約22パーセントに相当する約16万キロメートルが、法定耐用年数である40年を超えている。(厚生労働省調査より)
なんと、日本全国の水道管をすべて更新するには130年もの歳月がかかるという試算もある。
水道管の更新は進んでいない原因として、水道管が地下に埋まっているため、漏水箇所を地上から目で直接確認できない。漏水の調査は、「音聴棒」と呼ばれる特殊な器具で管内の音を聞き分けることで、漏水の有無や箇所を特定している。
その中、天地人コンパス宇宙水道局は衛星データを活用するサービス開発した。
水道事業者からは漏水履歴や管路情報、管の材質、埋設時期などの情報を、さらに地形や地質などの地上データを取得する。
宇宙からは地球観測衛星の地表面温度データや合成開口レーダー衛星の地殻変動データを取得して、総合的に人工知能で機械学習する。
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計測結果は、地図上に約100メートル四方の小さな区画ごとにリスクを5段階で評価する。
『出典』