ボールペンの発明
1838年『ウォール・ストリート・ジャーナル』誌は、「シンプルだが注目すべき発明が、死と破滅に揺れる世界に登場した」と書いた。ボールペンの最初の試作品のことだ。
インクが紙の上で染みを作ることなく、均等にラインを引くことができるのは、当時画期的なことだった。
発明したピーロー・ラースローは、子供がビー玉を水たまりに投げて遊ぶ様子を見ているうちに、ビー玉が鮮明で均等な水の跡を残していることに気づいた。手を少しも汚さない事にこだわっていたビーローは、精密なラインを均等に引くことができて、インクが漏れてシミにならない筆記具を考えた。それがボールペンだ。
(1945年レオブラン誌に掲載されたボールペンの広告)