低温でプラスチックを分解する
レジ袋などに使うポリエチレンは、生産量が多いプラスチックの一つです。化石資源の枯渇や環境汚染を防ぐためにプラスチックをリサイクルする重要性が増しているが、ポリエチレンは構造が安定しているために300〜500度に加熱しないと分解しない。そのために環境への負荷を抑えたリサイクルが難しかった。
東京大学の研究チームは、ポリエチレンを低温で細かく分解する技術を開発した。触媒にセリウム塩を使い、ポリエステルを入れた水を80度に加熱して、青色LEDライトを当てと、ポリエチレンを分解できるという。通常は、300度〜500度の高温加熱か必要なことを考えると、かなりのその低温で分解できる。
今後は、分解物からは効率的に水素を取り出したり、別の化学反応を加えることでメタノールなどの有用な化合物に変換したりできると期待される。
『参考資料』
https://www.t.u-tokyo.ac.jp/press/pr2024-07-04-002?hs_amp=true