ハエは都市の光の下で繁殖が有利になる
千葉大学の研究チームは、都市の夜間照明の明るさがオウトウショウジョウバエの生態にどのような影響を与えるのか調査した。
(オウトウショウジョウバエは都市にも郊外にも存在し、桜の木の実やサクランボ、ブルーベリー、ラズベリーなどに産卵する。)
その結果、光の下で育った群の方がオスは求愛活性が減少し、メスの産卵数はおよそ2倍になった。オウトウショウジョウバエは一度の交尾で、メスは十分に産卵できるほどの精子をオスから受け取る。そのため、オスの求愛活性が低い方がメスは産卵に集中できるためにたくさんの子孫を残すことができる。
実験の結果は、人工光のある環境の方が全体的な個体数が増える事がわかった。
今後、農園などにおいては「民家の光や街灯が当たらないようにする」といった方法でハエの増殖を防げるのではないかという。
『参考資料』