光格子時計の小型化

東京大学などの研究グループは世界一正確な「光格子時計」の小型化に成功した。
体積を従来の約4分の1に当たる250リットルに抑えた。輸送と設置が容易になり、用途の拡大が見込まれる。

光格子時計は現在の「1秒」の定義であるセシウム原子時計よりも精度が100倍以上高く、300億年に1秒しか誤差がしょうじない。（宇宙の年齢の2倍以上）

なぜ、こんなに高精度の時計が必要なのかというと、正確な位置情報を把握するためだ。

アインシュタインの特殊相対性理論によると、動いている物体では時間がゆっくりと流れ、一般相対性理論によると、重力が強いところでは時間がゆっくりと流れる。
ところが、人が歩く程度の速さや、高低差1cmで生じる重力エネルギーの差による時間の遅れはごくごくわずかで、いまの原子時計では測ることができない。（位置情報の誤差につながっているということ）

そこで活躍するのが、光の振動を検出する光格子時計だ。場所による重力の大きさの違いで生じるわずかな時間の遅れを検知でき、高度計や位置情報システムの構築につながる。

『参考資料』

https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/f_00063.html

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG219E60R21C24A1000000/