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高解像度追跡システムでツバメの寄生虫被害を解明

寄生虫に感染した動物は、外見上の異常が見られなくても、例えば、無気力、衰弱、行動範囲が狭くなるなどの悪い影響が現れると言われています。しかし、移動距離の長い鳥類の観察は難しく、謎が多く残されています。
 
ベルリン工科大学などの研究チームは、超軽量で小型の送信機をツバメに装着、高解像度追跡システムを利用して、正確な位置データを記録しました。ドイツで4回の繁殖シーズンにわたって60個体のツバメの位置を8秒ごとにモニタリングし、位置の特定を100万回以上行いました。

研究の結果、モニタリングしたツバメの約40%は、寄生虫に感染していることがわかりました。感染したツバメは、行動範囲が狭く、休息も増え、エサの捕捉時間も短く、健康なツバメが避けているエサの少ない場所でエサを捉えていたことがわかりました。
 
『参考資料』
子供の科学 1月号
 

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