人工光合成の世界最大級実験施設
二酸化炭素(CO2)と水から太陽光の力で、エネルギーや化学原料を作る人工光合成の実用化に向けて、大規模な実証が始まる。
信州大学は、長野県内でも気候が温暖で日照時間が長く、雪の少ない飯田市の産業振興施設「エス・バード」に人工光合成によって水素を製造する装置を数百個設置する計画だ。装置の規模は計3000平方メートル程度になる。
人工光合成は、水とCO2からデンプンと酸素を作る植物の光合成をまねた技術で、1967年、藤嶋昭氏らが、酸化チタンに光を当てると、周囲の水が酸素と水素に分かれる「本多・藤嶋効果」を発見してから研究が盛んになった。
酸化チタンのような光触媒で効率よく水素を作れれば、エネルギー源や化学原料として使える。水素は燃やしても水しか発生しないため、クリーンなエネルギーとして期待されている。
『参考資料』
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF1820J0Y4A710C2000000/
http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/engineering/labo/search/2014/12/post-136.html