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テンサイ育種ほ場を3Dトレース

農研機構と東京大学の研究チームは、ドローンで撮影したテンサイ育種ほ場の連続撮影画像を使い、育種ほ場を3Dデータで再現しました。
これにより、テンサイ地上部の生長情報を時系列で把握できるようになり、地上部データをもとに地下部の糖収量を高精度予測できるようになります。

UAVで連続撮影した画像から3D再構築したテンサイの育種ほ場


テンサイは砂糖の原料作物であり、品種開発においては、地下部の糖収量が重要となります。これまでは地下部を一本ずつ掘り、計測して糖収量を求めていました。地上部の生育情報から根重を予測する手法もありましたが、人手により大規模な生育データを収集するのは難しく、精度も不十分でした。

今回開発した技術を用いることで、ほ場全体の糖収量が収穫前に試験区単位で予測できるため、糖収量の育種選抜が容易になり、テンサイの品種開発を大幅に効率化することが期待されます。

『参考資料』

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