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【技術史】電気を使って情報を伝える

1820年、デンマークの物理学者エルステッドは、電流の通った導線のそばに方位磁石を置くと、針がそれることを発見した。1830年には、アメリカのヘンリーが、導線に電流を通して1.5km離れた場所にある電磁石を反応させ、鐘を鳴らすことに成功します。
イギリスの発明家クックとホイーストンは、こうした発見を電信装置に応用します。彼らが発明した装置は、複数の針を備えていて、電流が導線を通して送られると、特定の文字と番号が指し示されるしくみになっていました。
 
当時のイギリスでは、日の出と日の入りに基づいた「現地」時間が地域ごとに設定されていましたが、鉄道網が急速に拡大したことで、各地の時間を同期させるシステムが必要とされていました。クックとホイーストンの電信装置は、いち早くイギリスの鉄道に採用されました。
 
 


『参考資料』
https://en.wikipedia.org/wiki/Cooke_and_Wheatstone_telegraph

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