【技術史】火攻法

原始的な採鉱作業は、私たちの祖先が道具作りのために地面から火打石を拾い出した頃から始まったと考えられています。石器時代の採掘者たちはまず、試しに縦穴を掘り下げ、そこで火打石が見つかれば、壁を斜めに掘り進んで採掘場を広げていった。金属製の工具のない時代、ピックの代わりに鹿の角を、シャベルの代わりに動物の肩甲骨を使っていました。採掘作業はかなりの重労働だったに違いありません。
採掘者たちにとって、目当ての鉱石をえるために岩石を割り砕くことが大きな課題でした。そこで考えられた革新的な技術が、“火攻法”です。岩を加熱して膨張させたのち、冷水を浴びせて収縮させ、岩を割る。初期の採掘技術にとって大きな進歩の一つでした。
 
『参考資料』
https://skyticket.jp/guide/110596