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光ると冷たくなる物質

冷却する素子として現在普及しているのは、電気を通すと片方の面が熱を放ち、反対の面が吸熱して冷却する効果がある「ペルチェ素子」があります。しかし、ペルチェ素子は、熱を逃がす場所が必要になるという欠点があります。


千葉大の研究チームが今回開発した材料は、特定波長のレーザー光を照射すると吸収して発光します。このときに当てられた光よりも強いエネルギーを持つ光を放出するという特徴があります。エネルギーが光に変換されるため、物質の持つ熱エネルギーが奪われて冷えます。10分ほど光を当て続けると、物質の温度はセ氏10度ほど低くなります。


光を放出して物質の温度を下げるため、宇宙空間などの熱が伝わらない真空中でも温度を下げることができるなど、新たな冷却システムにつながります。

『参考資料』

https://www.chiba-u.ac.jp/news/files/pdf/240830_cooling_03_rev.pdf

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