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【技術史】万博と日本の近代化2

1873年のウィーン万国博への参加により伝統工芸品で一躍ヨーロッパに存在を知らせることができた日本だが、ウィーン万国博の参加には、もう一つ重要な目的がありました。それはこの機会にヨーロッパ先進国の工業技術を学ぶ機会を得ることでした。ウィーン博への派遣団は71人という大人数で参加し、渡航した人々のうちから適当なメンバーを選び、ヨーロッパ各地に散って、各種軽工業の技術を学び、日本の技術力向上に貢献しました。
大久保利通は、産業の全体的な発展のためには、博覧会が大きな役割を持つことを痛感しました。そこで、大久保は1876年アメリカが独立100年を記念して開くフィラデルフィア万国博にも参加することを決意し、みずから博覧会総裁となり出品の準備を始めます。

フィラデルフィア万国博

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