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宇宙太陽光発電(SSPS)実験
宇宙空間に太陽光パネルを浮かべ、発電した電力を電波で送る宇宙太陽光発電の基礎実験が12月4日に実施される。
一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構(JSS)が上空5〜7キロメートルに飛ばした航空機から電波を送り、地上で受信を試みる。成功すれば、2025年度にも宇宙空間の実証段階に移るという。
宇宙太陽光発電は1960年代に米国で提唱された。上空3万6000キロメートルに浮かべた太陽パネルで、夜間や悪天候でも発電する。宇宙空間は地上に比べて10倍の効率で太陽エネルギーを利用できる。
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今回の実験では、数キロメートルの伝送に挑む。長野県にある霧ケ峰高原の600メートル四方内に受電装置13基を並べ、上空を周回する航空機に取り付けた送電パネルから電波を送る。通常は拡散する電波をビーム状に束ねて、狙った地点に送る。想定通り送れているかを地上で確認する。
『参考資料』
https://www.jspacesystems.or.jp/project/observation/ssps/