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【締結シリーズ】リベット

リベットはキノコのような形の部品で、穴を開けた部品に差し込み、反対側の端部を専用の工具を用いて塑性変形させることで部品同士を締結させます。

塑性変形とは、部材に強い力をかけたときに起こる、に戻らない変形のことです。つまり、ー度リベットで締結を行うと、リベットを破壊しない限り、部品を取り外すことができません。

それだけ聞くと何やらとても不便に思えますよね。ただこの特徴は裏を返せば、リベットが壊れない限りは、部品が外れることはないということです。

その特徴から、絶対にゆるむことが許されないような建造物の鋼材同士の締結などによく用いられていました。

代表的な例で言えば東京タワーなどが有名です。東京タワーは約26万本のリベットによって、鋼材が締結されています。東京タワーの建設時、職人同士が熱されたリベットを高所で投げ合って渡すさまは「死のキャッチボール」として有名になりました。


建築構造物以外にも、船や飛行機の部品の締結にもリベットがよく用いられていました。ただ、現在ではあまり使われていません。
現在はゆるまないボルトやナットが出てきたこともあり、リベット自体の使用頻度は減っています。

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